カテゴリ:コスメ
**いきなりキタナイ話ですので、食事前後の方は日を改めてお越し頂くか、パスして下さい。**
鼻の頭には毛穴があり、そこに角栓がたまる。 ただ、私の鼻の頭にはこの3年ほどの間にはほとんど角栓はなく、クマイチの鼻には角栓がたまる。(爆) それが気になってくると私は「ちょっと顔かしてんか」と凄み、おもむろに両手の親指の爪でクマイチの鼻を掃除する。(ちなみに「中」は掃除しない。そこはセルフサービスだ。) いや、ホントにキタナイ話で恐縮だが、できるだけ爪で傷つけないように最大の注意を払い、角栓取りに神経を集中する。 はっきり言えば、自分にはソレがないから、他人のソレに眼をつけて獲物にするしかないのであって、別にクマイチの身づくろいのためではなく、自分自身の欲求不満解消遊戯に近い。いや、そのものだ。 やり方が悪いとクマイチは「いたたたっ」と顔をしかめるので、不承不承そこらへんでやめるのだが、しばらく角栓取りを忘れていたにも関わらず、この間、ふと近くで顔を見ると、この儀式がご無沙汰だったにも関わらずクマイチの鼻には角栓がなかった。 「角栓ないねぇ。スクラブでちゃんと鼻、きれいに洗ってるのん?」ときくと、クマイチは「ああ、ちゃんとスクラブで」と言う。 「どれ、使ってるのん?」と聞くと「えーっとね…シャワールームにあったチューブのやつ」 へ? シャワールームにあったチューブのスクラブ… あ、あれね、はいはい、と思い当たるものがない。 シャワールームにはスクラブは置いてあるのだが、かーなーりー端っこのほうに以前からずーっと置いてあり、クマイチがそれを使ったとは思えない。 「どれのこと?どれ?」とさらに私は具体的に迫る。 「いや、だからさ、なんかベージュ色みたいなやつ」とクマイチ。 ベージュ色?ベージュ? 「なんかさ、アレ、ちょっと後で顔が痛かったんだよね」と彼、補足。 実際のところ、文字通りツラの皮が厚くて何をつけても平気な私とは違ってクマイチは肌が弱い。 合わないオードトワレだと、匂いが好きでも、つけると赤くなって腫れることもある。 この間はその腫れの部分が首のほうで、たまたまそこがこっていたらしく、そこにバン○リンのクリームをつけたものだからもう大変。 首の左右が赤黒く盛り上がって、効く薬を見つけて塗って治すのに2ヶ月くらいかかってしまった。 そして、クマイチが使ったという謎のスクラブだが、まさか、アレじゃないだろうな…と不安がよぎる。 「使ったヤツを持ってきなさい」と命令する。 素直なクマイチは、シャワールームから「コレだよ」と持ってくる。 やられたーっ スクラブには違いないが、つい10日ほど前に買ってみたボディ用のスクラブだった。 自分でシャワールームで使ってみると、締め切った狭い密室の中にサンダルウッドの香りが漂い、うっとりするような使い心地で大当たりだったヤツ。 それをクマイチは顔に使ってしまったわけだ。もったいなーっ! しかし、そのスクラブのチューブには「Body Scrub」と書かれている。 「なんでちゃんと読んでから使わへんの?」と尋問すると、クマイチは「だ、だって、字が読めなかったんだもん」とひるむ。 「アンタ、字が読めなくてソレが何かわからんかっても使うんかーっ?」と私。 クマイチはその場から逃げて行った。 クマイチは時々、私の化粧品を使う。 いや、何もアイシャドウをつけたりマスカラをつけるというのではない。 時々、肌が乾燥してかぴかぴ、もろもろになっているし、出勤の時に紫外線防止のためにSPF効果のあるものをつけたほうがいいと思って、最低限は何かつけたほうがいいよと私がだいぶ前に言ったのだ。 最初の頃は超しちめんどくさそうにやっていたが、これも習慣化すると問題ないようで、朝晩、化粧水で角質を取り、朝はSPF効果のある乳液、夜は私のクリームを使っている。 すると、今度はクマイチはやたら贅沢になってきて、ドレッサーの上にあれこれ置いてある中でいちばん高いものを使うようになってきた。 こっちで買う化粧品には値段がついていないし、ブランドなんかクマイチはまったく知らない。 値段にかなり格差のある基礎化粧品でも、どれが高いということはわからないはずなのに、クマイチはなぜか異様に「高いほうのもの」をかぎ当てて、そればっかり使ってくれるのだ。 「ちょっとーっ、アンタ、こっち使ってよ」とちょっと安いほうのものを差し出そうものなら「そっちより、こっちのほうがいいんだよー」と反抗的に高いものを、それも、ちびちび使う私と違って大胆にごっそり使ってくれる。(怒) なんでわかるねん? 私が惜しみ惜しみ、時々使っているものが突然なくなっていることがあり、クマイチに「なくなったら『なくなった』って言わんかーっ」と一喝することもあるが、クマイチは口で「ごめんなさーい」と言うだけで、ぜんぜん意に介していない。 一度「そんなに私の分を使わんと、男性用のやつ買うたげよか?」と言ったのだが「いらないっ!やっぱり女性用のほうが絶対に丁寧に作ってあると思うから」と理屈を言う。 まあ、いくつになっても皮膚のターンオーバーはあるものなのだから、わかっていて放っておくよりは、男性でも手入れはしたほうがいいと思う。 この間、会社でそんな話をしていたら、実はうちの会社のみつこさん他のスタッフのご主人連中もそのくらいの手入れはしているという事実が判明。 おお、男性も結構やってるんじゃないかと思ってほっとした。 なので、習慣としては続けてもらっても構わないが、私よりも大胆に高いものを消費するのはクマイチにはもう少し控えてもらいたいものだ。 クマイチは色物は使わないと書いたが、一回だけシャレで頼み込み、ビューラーを使って睫毛を上げ、ブルーのマスカラをつけてやったことがあった。 出来上がって、クマイチが「どーぉ?」と言った時、もともとそんなに大きくないクマイチの目がビューラーで上げた睫毛の効果でやたらぱっちりして、あまりの可笑しさに笑い転げた。 しかし、笑い転げながらも、クマイチよりしょぼい睫毛(密度も長さも)しかない私の貧相な目元を思うと、その後、腹が立ってきた。 あれからクマイチはもう二度と色物を使わせてくれないのである。(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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