カテゴリ:コスメ
さて、今日は明日の誕生日を前にしてロンドン市内へお出かけ。
前から書いている通り、私はプレゼントをもらうことに執着があるほうではないので、クマイチにも「何がほしい」というようなことは言ってなかった。(しかし、1月に買い損ねたブルガリの時計はやっぱり欲しかったが、クマイチが買ったところでお金の出どころは同じで、一発で家計に響くのでキレイさっぱりあきらめる) その代わりといっちゃナンだが、この間から狙っているブツがあるにはあった。 はい、それはコ・ス・メ。(やっぱり) 大昔の日記に一度書いたが、日本だと季節ごとに化粧品メーカーがお得なコフレセットを売り出しますよね。 アレとコレとソレをキレイなポーチやバッグに詰めていくらってやつ。 あれはあれで限定品があったり、お買い得だったりするのだが、イギリスでは事情が違う。 そういう限定詰め合わせセットをいくら、として売るのではなく「期間中に来店して、2品を買うとこーんなセットがもらえる」という仕組みになっている。 これは実はメーカーごとの企画というより、特定のメーカーを入れている特定のデパートでキャンペーンをしているから、そこのデパートに行かなければならない。 ハロッズの近くにあるハーヴィー・ニコルズというちょっと小さめのデパートで21日までやっているエスティー・ローダーのキャンペーンで、この間ダイレクトメールが届いていた。 それはそれは見た目がかわいいオレンジのトートバッグ+お揃いのコーディネートの化粧ポーチにマスカラ・クリーム・リップグロス・リップスティック・ブロンズパウダー・オードトワレのセット。 セットならどれでも買うかというと決してそうではなく、中身に心惹かれないキャンペーンもあるのだが、今回の組み合わせはここ3年だったらピカイチだろう。 で、それをせしめるためにコスメを2品買わなければいけないのだが、何を買おう。(こらこら) 1つはファンデーション。 この間、財布を忘れていたヒースロー空港で、たまたま持っていたカードでランコムのファンデーションを買ったが、常時2つは置いているため、もう1つはエスティー・ローダーで買いたいやつがあったのを、次の有益なキャンペーンの時まで待って今回になった。 もう1つはプラム・カシスのリキッドアイライナー。 アイライナーペンシルだと、まぶたの二重の部分にどうしても色が下りてしまうので、よっぽど急いでいる時以外はリキッドが好き。 今は黒と茶とブルーとグリーンのリキッドアイライナーがあるが、えび茶からパープル気味のメイクの時のためにこういう色のリキッドアイライナーを買っておこうと思っていたのだ。 コスメを買いに行く時、ぜんぜん化粧をしないで行ってあっちでやってもらうという手もあるが、気の小さい(マジ)私は「一度、私の顔で好きなようにやってみて下さい」とは言えない。 ナメられるのも困るので(笑)出かける前から少々気張って顔を作る。 着て行く服との色を考え、念入りに下地から力を入れたのだが、いったいどこでどう間違えたのか、出来上がったら「青いおてもやん」みたいになってしまった。 途端に自分で機嫌が悪くなってしまい、今日はもうこんな顔じゃ行けないし、やり直している時間もない等とぶつぶつ言っていると、クマイチは「そうかなぁ?なかなかいいよ」と言う。 …どこがええねん…ほんまに、ヨメを怒らさんように怒らさんように気を遣うやっちゃ。 気を取り直して出かける。 ハーヴィー・ニコルズのエスティー・ローダーは顧客管理をきっちりしていて、同じデパートのジョン・ルイスとは大違い。 以前にジョン・ルイスで買った時は、買ったものだけを袋に放り込んで「ほいっ」と渡して終わりだったが(その代わりに気を遣わなくて済む)このハーヴィー・ニコルズは「登録させて頂いていましたか?記録をアップデートしておきますので、こちらにご記入を」みたいに店員は終始にこやかな対応。 思わずもう一品買ってしまった。 そしてせしめたバッグ。 店員は、宣伝のためにそのバッグをわざわざ肩にかけてお客に声をかけて回っているが、やっぱりそのバッグは大正解。 久しぶりに贅沢な気持ちでコスメをゲットした。 その間、クマイチはトイレに行ってしまったので、ブツは買った後もその辺で一人で待っていると、イヴ・サンローランの美容部員のゲイのおにいちゃんが近づいてくる。 「ハーイ、キレイな肌してるわねェ。でも、コレ使うともっとくすみが取れて顔がぱぁ~っと華やかになるわよォ」ですって。 ほめられても「青いおてもやん」に変わりはなかった。 きっとおにいちゃんは「おてもやん」という言葉を知らなかっただけなのだろう。 だいたいゲイの男性に弱い私は(爆)おにいちゃんの滑るような指先に肌をまかせて、目の下に美容液とコンシーラーをつけてもらう。 そこの鏡で顔を見ると確かに目元がぱぁーっと明るくなっている。 「それ、両方ちょうだい」 ああ、やってしまった…ま、いいか。 ブルガリの時計に比べたら安くで自己満足が手に入るのだ。 ハーヴィー・ニコルズを出て、近くにあるお気に入りのショップ、JIGSAWに寄る。 私の街にはまだJIGSAWがないのだが、ここのお店の服は、かっちりしたデザインのものでも、素材が柔らかいものが多く、微妙な魅力があるのだ。 そこでマネキンが着ていたジャケットに目が吸い寄せられる。 前の打ち合わせが斜めになっているスタンドカラーでカーキ色。 丈は長くなく、短くなく…それに共布のベルトが付いている。 普段はベルテッド・ジャケットは絶対に選ばないのだが、やっぱり柔らかいリネン素材だし、勇ましく見えないのが気に入った。 試着したサイズがぴったりだったため「コレ、下さい」 家路に着く前に、イタリア系カフェのCaffe Neroで一休み。 窓から外を見ていると、えらいいろんな格好をしている人が目に付くが、果てはダウンジャケットからキャミソール&ヘソだしまで多種多様。 まあ、何を着ていても後ろ指さされないというのが、時節で衣替えを精神的に強要されたり、流行遅れの服を着るのは肩身が狭かったりする日本よりイギリスのほうが気分的にはいくぶんか楽だとは思う。 たまには小散財も許されるだろう。 戦利品のコスメとジャケットをちょっと豊かな気持ちで眺めている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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