カテゴリ:コスメ
前から時々書いているが、化粧は私の大いなる趣味だ。
一つの趣味をして「ヘタの横好き」ということがあるが、私の場合はこの化粧が「ヘタの横好き」にあたる。 興味のあるアイテムを買って自分なりに一生懸命工夫はしてみるのだが、30分ほどの没頭から醒めて、バスルームにある鏡で顔全体を見渡すと、そりゃーもー毎日代わり映えしないこと夥しくて、笑えてしかたがないほどだ。 やはり、同じ人が同じような手順と感覚でやってしまうというものは、人をどこまでも同じに見せるものだとヘンに感心してしまう。 一度はデパートなんかで美容部員さんにやってもらいたいなと思うことがないわけではないが、こういう部分だけは異様に気が小さくて「こんな顔を他人様にいじってもらうなんておこがましい」と思ってしまい、化粧歴20数年に亘る今の今までやってもらったことがない。 ショウメイさんが昨日の日記に「去年のものかもしれないけどデニムのジャケットを買った」と書いて下さって、それに「新作に限らず自分が好きかどうか」となにげなく書いたが、これって化粧品でもそうだなぁといつも思う。 雑誌を読んでいると、これでもかこれでもかと新しい商品は開発されるし、じゃあそれがすごく世の中の女性のボトムレベルを相対的に上げるかというと決してそうではない。(きびしーっ) でも、やっぱり女性はそういう広告や記事を見ると「これが私の『最後の恋人』になるかも」と思ってしまうのだ。 で、今日つらつらと思い浮かべていたのはマスカラ。 私は睫毛が短くてまばらで貧相なことこの上ない。 「これが一応、眼なんですよ」ということを申し訳程度に説明しているという分量しかない。 だからマスカラに力を入れるかというと、これが決してそうでもない。(爆) ここ数年は日本でも浜崎あゆみのようなばさばさの睫毛が若い人の間で主流のようだが(今もそうなのかどうかは知りません)この年であんなにまるで眼だけが別の生き物であるかのような睫毛を目指したりすれば、重くて重くて仕事中に寝そうになるからもちろんやらない。 そこで、前にも紹介したが絶対にコレはオススメ。 デジャヴュ ファイバーウィッグのブラックとブラウン これだけは本当に、長い私のコスメジプシー生活の中で、朝の忙しい時に手をかけずにとりあえずちゃちゃっとそこだけ完了させられるスグレモノだとつくづく思う。 それに結構長時間落ちることもないし、でもメイク落としの時にはすぐ落ちる。 不自然に「そこだけがんばってみました」という感じにならない。 ブラックだけでもいいが、ブラウンと2本持っておくと日常生活でも旅行でもホントに助かる。 だけど世の中の女性に評判が高いのはやっぱりヘレナ・ルビンスタインとかランコムなのねー。 確かにヘレナは最初につけた時、一瞬おっと思ったが、時間が経つと下瞼についてパンダ化してしまったし、ランコムなんかもっとだ。 値段を考えると、さっきのファイバーウィッグが2本余裕で買えるというのに、高級品であってもどうも納まりの悪いものは使い続けられない。 世間で評判がよくても、私には合わないということだ。 しかし、そういう中で私が前から細く長く切らさないようにしている「正味のマスカラ(ファイバーウィッグはいわば『なんちゃってマスカラ)だし)」はディオールなのである。 ディオール…うーん、ブランドの位置づけとしては難しいところにあるな。 口紅やアイシャドウはそこそこ人気があるが、マスカラだけを考えてみると、ディオールのマスカラがランキングの上位に来たことはないだろう。 でも、私にとってはディオールのマスカラはものすごく相性がいいのだ。 人生でいちばん最初に使ったマスカラはディオールのパルフェというやつで、濃いプラム色だったが、なにせブラシが太くて今のはやりで言えばダメなのだろう。 太いブラシでは目尻のところになかなか液がつかない。 しかし、このマスカラはぜんぜん落ちなかったし、逆に私はこれを使ったおかげでマスカラというものは落ちないものだと思い込んでいたくらいだ。 その後、いろいろなマスカラを買ってみたが、ぜんぜんダメじゃん。 ウォータープルーフのマスカラもたくさん出ているが、所詮それはウォータープルーフなのであって、私のように一日「化粧したきり、後は直さず」タイプの人間は、皮脂も浮いてくるし、水には強いマスカラでも皮脂には弱いわけだ。 他社のマスカラでパンダまるだし化し始めた私は、こりゃいかんと思ってあちこちでディオールのパルフェを探してみたが、その後まもなく廃番になってしまって手に入れられなかった。 マスカラが世の女性に注目され始めたのはそれからずっと後だが、結局ディオールがマスカラ分野でリーディングブランドになれなかったことは確かだ。 そしてつい数ヶ月前、いつも利用している安売りコスメのサイトでディオールのコレを見つけた。 クリスチャン ディオールマスカラ アルティムアイズ 882 何色かあるが、私がすんごく気に入っているのはこの写真の色。(売り切れてますが、ははは) 最初のパルフェを買った時から紫~プラムっぽいマスカラは切らしたことがないが、メーカーによって色合いの薄い紫だったり、重すぎる紫で黒にしか見えなかったりして気に入るものがなかったが、やっぱりディオールのこの色は最高にキレイな上に落ち着いた色合いなのね。 ということでマスカラだけでごちゃごちゃ書いてしまったが、要は、自分が気に入るものは必ずしも世の中で大評判のものでなくてもいい、反対に言えば、いくら世間で流行っていても自分が落ち着かないものを選ばなくてもいいと思った、と言いたかっただけの日記なのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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