カテゴリ:イギリス
昨日の朝、9時ちょっと前にロンドンの自宅を出てから、今日の午後3時半に実家に到着。
全行程、22時間半。 金曜の夜はいつもと同じく、寝る前に荷造りをする気にはまったくなれなかったので、ともかく朝の4時に目覚ましをかけておき、荷造りし、シャワーを浴び、何か食べて出かけるかと思っていたら、このところ続いている欧州全体の熱波の影響で、起きた頃にはすさまじい雷雨。 昔から稲光には弱い私は(爆)PCがバクハツしないかとか、部屋の電気つけてバクハツしたらどうしようかとか、ピカッ~ゴロゴロの一連の閃光と雷鳴が起きるたびに毎回バクハツの心配が頭をよぎる… 雷が移動していったのでやっと荷造りを始める。 クマイチからは「あのさ、実家に1週間行くだけなんだから、荷物なんかなくても何か家にあるでしょ」と言われるが、私は実家に何も置いていない。 私が実家にモノを置くと、おかんあたりからどんなクレームをつけられるかわかったものではない。 いずれにしても、長くそれだけを置いておくとデザイン的に廃れてしまうものもあるし、こっちもサイズが変わってしまうから(汗)とりあえずいつも着ているものを持って行ったほうがいい。 車に乗って9時少し前に家を出たが暑い! はっきりいってロンドンで32度だとか33度だとか言われても湿気がないから、ヨーロッパでは何人かの命に関わっている猛暑扱いだが、私にとってはヘでもない。 しかし、家を出て空港に向かったこの日は、雷雨の後だったからか、すっきりするどころかむゎあぁ~っと、イギリスにしてはかなり例外的な湿度に襲われた。 フランスやイタリアならあの程度の湿度の日もあるだろうが、イギリスであれくらい湿度が高く感じたのは初めてだ。 空港に着くとそりゃもー、国民総脱走状態かと思うほど人だらけ。 こういうこともあるかと思って「前日にインターネットでチェックインしておき、当日は荷物を預けて搭乗券をもらってラクラクフライト…」みたいな宣伝文句につられて前日にチェックインしておいたのだが、結局、荷物を預けて搭乗券をもらうだけの人たちが結構並んでいたし、考えてみれば、荷物を預けて搭乗券をもらうのがチェックインなのだから、やってもやらなくても同じだったとも言える。 インターネットでの宣伝はあれは誇大広告だぞ。ヴァー●ン・アトランティックよ。 ヒースロー空港のターミナル3はアジアの航空会社が乗り入れているターミナルだが、あそこはもういつになっても必ずどこかのスペースが工事中で、その工事自体もかなり規模が大きい。 ターミナル3がいろんな工事をすべて完了させて「今日こそ新装開店!」する日と、バルセロナにあるガウディのサグラダ・ファミリアが完成する日と、いったいどちらが先か考えている。 空港でチェックインすると、これまではよくバーガーキングで何かを食べて(機内食が出るまでの腹持ちがいちばんいい)出発ゲートに移動していたが、そのバーキンも閉めてしまって工事中。 かつて奥のほうに密かにあった、知る人ぞ知る喫煙スペースの辺りも閉鎖されている。 結局、出掛けには何も食べてこなかったので何か食べたいなという気は少しはあったが、他に食べたいようなものがなく、私はコーヒーだけ、クマイチはチキンとほうれん草のチャバッタとコーヒーを頼んでセルフサービスでお金を払ってテーブル席のところに移動した。 きったな~~~いっ! 家族連れが多く、テーブル席はお客が入れ替わり立ち替わりしているのだが、ぜんぜん掃除がされていない。 食べた食器や紙くず、それに店舗に備え付けのソースの瓶なんかがテーブルの上に散乱している。 誰か掃除する人、ないんかいなと思っていると、やってきましたカリビアンの兄ちゃん2人。 一応白いシャツと黒いズボン…不必要にずらしている…のこの2人。 怖いもの見たさでその2人の動線を目で追ってしまった。 近隣のテーブルから、空いたトレーや食器を下げてきて1つの大テーブルに置く。 その間、ポテトチップスのはいっていた袋だとか使った紙ナプキンだとか、食器の上に載ったままになっていた紙くずが、大テーブルへの移動途中の風圧でひらひら舞い上がり、いくつかは地面に落ち、いくつかは空いている椅子の上にも落ちる。 嫌悪感いっぱいでそれを見ていると、その兄ちゃん2人は使ったトレーや食器を集めておいた大テーブルから、お皿4枚とか5枚だけを両手に捧げ持って、だらだら洗い場に持って行く。 だらだら戻ってくると、今度はそこに一緒に集めておいたソースやケチャップの瓶5~6本のうち、2本を手に持ったかと思うと、あっ!という表情でその2本を横の空いたテーブルの上に置く。(ここのテーブルもまだ食べかすだらけ) その「あっ!」の正体はわからずじまいで、今度は1人の兄ちゃんが大テーブルの上にまだ大半が残っている使用済みトレーや食器の中で同じ種類のものを何枚ずつか重ね始めた。 すると今度はもう1人の兄ちゃんがやってきて、重なったトレーや食器を今度はばらばらにしてテーブルの上に広げ始めたかと思うと、ばらばらのままでだらだら持っていく。 最初に同じ種類同士を重ねた兄ちゃんはその相手に「せっかくオレがまとめたのに何するんだ?」なんて文句も言わない。 自分はどこかから化学繊維のクロスとスプレーを持ってきて、食べかすでいっぱいのテーブルの上の食べかすをものともせず、スプレーの中の液をテーブルにしゅっしゅっ。 そして手に持ったクロスで、四角いところもまるーく拭いていく。 拭けると次のテーブルに移動。 そこには無意味にソースの瓶が2本置かれているが、その瓶を置いたままで(周りは食べかすだらけです)またスプレーの液を拭き掛けて、同じクロスで拭いていく。 キタナイはずですわ。 私は自分がマクドやロイホでバイトしたこともあるし、ああいう「食べる場所」が汚いことにはすごく神経質だ。 *紙くずだけ先にゴミ袋を持ってきて片付けろ(そうしたら途中で飛ばない) *同じ種類の食器を重ねたら持てるだけ持っていくまで、他のモノに気を散らすな *テーブルの上に食べかすを残したまましゅっしゅしてんじゃねえよ、ったく。 食べかすは先に落としてしまって、拭くのはテーブルだけにしろって。 *ちゃっちゃと、きびきびと働け。だらだらやってたら余計イヤになるだろうが。 私がきぃきぃ怒りながら日本語でそんなことを言っていると(ほら、荷造りもあったし朝早く起きてるから機嫌悪いし)クマイチに言われた。 「あのな、ちゃと。あいつら、どう見たって自分の部屋も掃除したことがないやつらだろ?だいたいこういうところでこんな仕事してるのが不思議だし、まあ現場をスーパーバイズしてる人もいないから仕方ないんだけど、どうしたらお客の回転に合わせて効率よく片付けられるとか、そんなのあいつら考えてないんだから。決まった時間ここにいて、できるだけ労力使わないで一日終わればそれであいつらはいいんだからさ。」 ふーん、そんなもんかね。 はっきりいってヒースロー空港のこういうメンテナンスは汚すぎる。 私がこれまで行ったことのある空港ではヒースローがいちばん汚いと言っても過言ではない気がしてきた。 この間の経由地のアムステルダムだって食堂はもっときれい。 アムステルダムのほうがもっとあちこちの中継地の役割を果たしているわけで、もっと広く世界の人々が訪れる。 パリも普通。 パリの第1ターミナルなんて最初に行ってから20年間同じだが、ヒースローほど汚くて効率が悪いかと言われると、そこまではいかない。 それから比べるとアジアの空港はきれいだ。 建物がきれい、というわけではない。 アジア人で普通に仕事をしている人はやっぱり「さっさと働く感」が総体的に備わっている気がする。 昨日そこで買ったコーヒーも、同じカリビアン系の新人っぽい兄ちゃんに頼んでしまったのが失敗。 ただのカプチーノなのに出てくるまでに15分かかった。 「お前ら、カリブまで豆取りにいってるんか」と私は突っ込んでいたが、新人の一生懸命だけれども手際が悪い、みたいなところは見られず。 とにかくいい加減にやりやがったので味がまずかった。 その上、そいつはクマイチが買ったチャバッタをショーケースから出してそのまま皿にぽんと置いてクマイチの前に置いた。 あんなもの普通は温めるやろ?誰が生で食うねん、と思い、横にいたアジア系の女性にクマイチが「温めてくれる?」と頼んだらすぐにやってくれて、結局はチャバッタがチンされてから、カプチーノが出てくるまでにさらに7分かかり、チャバッタはどんどん冷めていった。(だからどうせ温めなくてもいい、という先見の明をやつが持っていたとも思えない) こんな話だけで長くなったが、まっずーいコーヒーを、きたなーいスペースで飲みながら、クマイチと一週間のお別れをしたのであった。 もっと書きたい気もするが、とりあえずこのへんでやめておく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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