カテゴリ:イギリス
その上、このイギリスの航空会社を選んでしまった不運の極めつけ。
ロンドンから成田に向かう時は日本人のゲイっぽい男性が窓側で私が通路側。 一人旅の時は私は絶対に人に話しかけないし、結構、話しかけられたくない光線を発射しまくっているから問題なかったが、問題は成田からロンドン。 隣りがインパキバングのおっさん。 (注.インドかパキスタンかバングラデシュ、という意味) 私はインパキバングがもともと嫌いだ。 人種差別ではない。 インパキバングだから嫌いなのではなくて、こいつらには個人的に以前からかなり迷惑を被ってきたという個人としての体験から帰納した結論だ。 隣りのそのインパキバングのおっさん。 べらぼうにクサい コイツがじっとしている時はまだなんとか耐えられる。 しかし、コイツが体の向きを変えたり、体を乗り出して乗務員に何か話そうとしたり、ともかくコイツがちょっと動くたびに鼻が曲がりそうな激臭だ。 考えてみれば、これまでの20余年でインパキバングの隣りに座ったことは一度もなかった。 今回初めて偶然に隣り合わせてしまい、もっとインパキバングが嫌いになったのはしかたがないことだと思う。 なのにこのおっさん、一度だけ話しかけてきた。 「日本に住んでるの?イギリスに住んでるの?」 「あ、イ、イギリスだけど…」 「どのへん?」 「えーと、○○○(地名)」 「あ、そう、ボクは△△△(地名)なんだけどね、×××州の」 **そんなとこ、わたしゃ知らん。 そのうち、乗務員がヘッドホンを配りに来たのを幸いに、11時間ほどの間、トイレに経つ以外は、音が聴こえていない時を含めてヘッドホンを一度もはずさなかったのだった。 そしてこの航空会社を二度と使わないと心に決めた瞬間。 実は、成田空港でも免税店もどこものぞかずに、本屋だけをのぞいたが収穫ゼロ。 しかし、機内の免税品のカタログを見た時に1つだけ心動く商品があった。 Jo Maloneのライム・バジル・マンダリンのオーデコロン。 やっぱりこの年になっても柑橘系の香りが好きなのだが、ここしばらくは自分用に新しい香りを買ったものがなかったのと、一度、在英のブランドであるJo Maloneのオーデコロンを試してみたいと思っていたが高かった。 100mlで47ポンドもする。(1万円強) うーん…オーデコロンに47ポンドはちょっと痛い。 しかし、これをイギリスのお店で買えば59ポンドだ。 後で買うなら、みすみす12ポンド余計に払うのもなぁ… かなり逡巡したが、まあ自分なりにちょっとくらいご褒美があってもいいかも、と決心し、ロンドンに到着する2時間ほど前に乗務員に声をかけた。 「すみません、この商品があったらほしいんですけど」 「あ、もう免税品販売は閉めました」 かっちーん。 私も国際線に乗って20年以上経つし、何社の飛行機に乗ったかわからない。 が、どこの航空会社でも、免税品の販売終了時(目的地国の領空にはいる直前)には機内でアナウンスがある。 「あの、免税品販売が終了するというようなアナウンス、ありましたか?」と聞いた。 私は到着する前の5時間ほどは確実に起きていた。うとうともしていない。 乗務員、のたまう。 「いや、別にしてませんけど」 これが日本の航空会社だったらまた苦情の一発も二発もお見舞いしてやるところだが、やめておいた。 クマイチが「この航空会社と仕事でやり取りすることがあっても、まったくプロフェッショナリズムがなく、いかにも低レベルで話にならない」と前から何度も言っていたことを思い出したからだ。 次から自分は乗らないのだから、そう決めているのに相手に改善を求める気にはならない。 という不満をクマイチの迎えの車の中でしゃべる、しゃべる。 クマイチは私が今回の帰省のストレスと、あんまりスムーズではなかった移動の様子をかわいそうに思ってか、家に帰る途中で「ちょっとお茶でも飲んでいく?」と言ってくれた。 すぐに帰りたい気持ちのほうが強かったが、クマイチは文句を言わせず、というか、私がイギリスではJIGSAWの次に好きなお店の前を「ほれほれ、この辺スキでしょ?」とばかりにわざと車でゆっくり通る。 術中に見事はまり、私がそのお店の前で「ちょっと待って」と言ったため、車を一時停止。 車から2人で降りて、久しぶりのその辺をちょっとゆっくり歩く。 そのお気に入りのお店の前のウィンドウにSALEと朱書きしてあるのを見ながら、中にはいろうか、でも今はそんなの買ってられないなと思っていると、クマイチがドアを押して先に中にはいってしまった。 結局、私はちょっと気分がくさくさしていることもあり、紺色のかわいいカーディガンと茶色のリブニットに渋くて濃いブルーのステッチがはいったカットソーを買ってしまう。 ロンドンに戻ったばかりだが、まあデート気分でいいよねと言いながら、コーヒーを2人で飲み、またひとしきり話しながら、ゆっくりと自宅へ。 自分の家に着いたと思うと途端にぐったりしてくる。 足もむくんでいるし、思わず動作も緩慢になっているのがわかる。 テレビを見ながら焼きそばを食べたのだが、この頃になると、機内から引きずってきた鼻風邪が最高潮。 体温を中から上げようと、この間、みつこさんに頼んで買ってきたもらったにんにくの酢漬けを5粒ほど食べる。 これだけで治らなくても困るので、やっぱり薬も飲んでおいた。 帰る日だけなのに、えらいたくさん書くことがあるんだなぁと一人で苦笑する。 そうだ。 私はもともと文句が多い女だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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