カテゴリ:言葉
ヒマな時にはネットで新聞記事を見たり某巨大掲示板をチェックしたり、もうちょっと小さい掲示板をのぞいたりする。
特に最近は、この間から勝手にイチオシしている「X Factor」の掲示板にも時々書き込んだりトピックを立ててみたりしているが、こういうのって結構ハマる。 私はだいたい根がくら~い性格なので、こうしてネットであちこちうろうろしていたら、いくらでも時間が経ってしまう。 他にすることがないのかと言われたら、他にすることがあってもやってますと答えるしかない。 要は不良中年女なのだ、私は。 ネタがなくなると、ついつい言葉関連の日記を書いてしまうのだが、これは昔から言葉そのものに関心が尽きない性格だからしかたがないと思う。 で、異様な言葉遣いを発見すると、髪の毛の中に埋め込んだアンテナが立ってしまうのを止められないから困る。 ここ最近で「今はそんなふうに言うのが普通なんか?」と思ってしまった言葉。 1)サプライズ なんですかね、これ・・・ いや、意味はわかりますよ、てか、わかるような気はしますよ。 要するにアレでしょ、結婚式とか誕生日とかに、主役に知らせずに隠して準備しておいて当日どかーんっていうヤツでしょ。 でも、それって別に英語にしなくても・・・と思うのだがどうだろう。 ああ、でも英語でないとすれば、こういうびっくり企画を日本語だったらなんと言えばしっくり来るのかと言われれば、それも見つからない気もし、いつまで経っても結論が出なさそうなので、考えるのはやめる。(笑) サプライズで思い出したな。 15年ほど前だったか、尊敬していた中学時代の先輩の女性が結婚することになった。 先輩とは中学卒業後、10年以上会っていなかったある日、偶然ばったりと会った。 久々の再会はとてもうれしかったし、慕われていた実感があった先輩もうれしかったのだろう。 先輩は結婚間際ということで、いきなり結婚式に招待されたが、しばらく会わなかった時間を埋めるように話しているうちに私は少し気になってきた。 先輩はどことなくベクトルがずれて行っているんじゃないか・・・ そして、いよいよ結婚式当日。 えらいたくさんの人たちが集まっていた会場だったので、いったいどんな結婚式かと思っていたら先輩は、うれしさあまってか、自分の結婚式を自分で仕切りつつ、その当日に隣りの宴会場を借りて同窓会を一緒に実施していたのであった。 私はその時にそれを知って、先輩の行動力と考え方の奇異さにどっひゃーと思ったが、もっと驚いたのは、その2つのイベントの「結婚式パート」で先輩が登場した瞬間だった。 まさかゴンドラで出てくるなんてやらないだろうな、とちらっと思ったのもつかの間、会場が暗くなってバラードが流れ始めると、グリーンのドレスを着た先輩が、自分でマイクを持って歌いながらスポットライトが当たった階段の最上階から降りてきた。 先輩はかつてバンドを組んでボーカルをやっていたことをこの時、思い出した。 ずーっと昔、ライヴを聴きに行ったら、先輩には申し訳ないが、歌がちょーヘタだったのを思い出したが、この時の歌もあまり向上しておらず私は聴いていただけだったが恥ずかしくなった。 先輩は自分の晴れの日に歌いながら登場するという、捨て身サプライズを自ら実践したのだが、結構あれは今でも印象に残っている。 2)子犬(または子猫)をお迎え 最初にこの表現を見た時、吐きそうになった。 「今度、我が家に子犬をお迎えしまーす!どんなことに気をつけるべきでしょうか?」ですって。 子犬をお迎えとな・・・? 私はもうそこだけを読んで思わず 「アンタは徳川綱吉の末裔か」と突っ込んだ。 いや、もちろん犬でも猫でも、どこかに預けてあるのを迎えに行くっていうのはぜんぜんおかしくないと思う。 行為として「迎えに行く=引き取りに行く」はもちろんオッケーだわさ。 しかし、単に「これから家で犬(猫)を飼う」という状況の時に「迎える」で、さらにそこに「お」がつく丁寧さ。 変わっとんなー、こんなヤツ、と思わず何度も投稿を読んでひとりごちる。 ・・・ったく、週末に泊まりに来る舅姑ならわかる。 百歩譲って、3ヶ月ホームステイに来る、どこぞの国の学生でも許す。 しかし、相手は犬だ。猫だ。 私自身、飼っていないだけで犬でも猫でもめちゃくちゃ好きだが、相手はペットでっせ、どこまでいっても・・・ 観念や情の部分で、ペットも一度飼ったら家族だと思う気持ちはよくわかる。 が、そこに、人間に敬意を表するのと同格の言葉遣いってどうよ? 家族だと思って大事にする、という気持ちと、こういう混乱した言葉遣いとはやっぱり別物でしょうよ。 最近、人間はどこか順番が狂っているように思えてしかたがない。 *とにかく自分の血を残したい、自分で出産を経験したい、そのためにはなにがなんでもと思う人。(おおっ、まだこだわっているぞ) *せっかく自分がお腹を痛めて産んだ子を、思い切り虐待して死なせてしまう親。 *そして、なんだかよくわからないが、犬や猫を「家にお迎えする」人。 ということで、本日のひっかかり2題。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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