ちゃと・まっし～ぐ～ら～！

この3連休は、それまでの晴天の平日とは違って雨模様。
体調が悪かったし出かける予定はなかったのでそれは構わないのだが、この時期になるといつも、うちのフラットの階下の住人がバーベキュー大会を友人同士で開催する。
戸数の小さなフラットだが、別に特にどこの住人ともうち夫婦は親しくしてはおらず、フラットの敷地で顔を合わせたら挨拶する程度。
他のフラットの住人同士も別にたいした付き合いはしていないようだが、階下の2軒だけはイギリス人同士だし、にゃんこを預かったりするほどの関係は築いているようだ。
この階下の2軒のうちの1軒のBさん（バーベキュー主催者）は毎年この時期になると自分でチラシを作って、うちのフラット全体にも一応声をかけてくれる。
フラット全体に声をかけて、誰か来てほしいというよりも、自分が友達を呼んでバーベキューをするので、うるさかったらごめんねという前もってのお詫び方々「アンタらも遠慮なく来てね」と、イギリス式に来る者は拒まず、のスタイルだ。

で、天気が悪かったので、クマイチと「バーベキュー、大変だっただろうね」と話していた。
**もちろんウチは参加しない、土曜は仕事だったし、だいたい体調が悪かったから。
それというのもこのBさんたちが毎年開催しているこのバーベキュー大会、Bさんが各地から自分の友達を連れてくるのはいいのだが（迷惑がかかったこともないし）うちのフラットがだいたいバーベキュー会場向きではないから余計気になった。
フラットの建て方として、うちの家の側は通りに面して窓があるが、反対側のBさんの家の窓はフラットの敷地の内側の駐車場側。
Bさんの開催するバーべキュー会場は、ずばり、この駐車場なのだ。
Bさんちは1階なのでテラスを全開すれば、そこから直接駐車場に出られるようになっている。Bさんはそこに大きなテントを張って（キャンプ用の三角のものではなくて日本の運動会の来賓席の上にあるような）バーべキューのグリルや道具を用意している。
その他にも、呼んだ友達に子供さんのいるところもあるからか、ビニールプールも2つ用意されていて、それぞれのプールの上にまた雨除けテント。
うーん、雨が降るような天候で、そこまでビニールプールでがんばって水につかりたいのかなとも思うが相手は子供だろうしね。
それから、焼けたバーベキュー料理を食べるのに必要なテーブルとちょっとした椅子。
その上にも雨除けテント。
まあ、ここまで読んだ方とすれば「ほほぅ、がんばっているんだな」と思われるだろう。
しかし、ここに根本的な問題があるのだが、うちのフラットのこの駐車場、基本的に車を止めるスペースはコンクリートなんですよ。
そして、車を置くコンクリートのスペースの周りを幅3mくらい芝生が申し訳程度に囲んでいるような有様。
その芝生の一角がBさんちのテラスから出入りできるようになっているわけ。
つまり、バーベキューやテーブルやプールという大会一式が、全部その芝生の上を占めてしまうため、そこに見えるのは美しい景色でもなんでもなくて、うちのフラットの住人及び来訪者の車と、隣りの建物との間の塀だけ。
ぜんぜん楽しい光景ではない。（爆）
その上、Bさんのこのバーベキュー大会に訪れた皆さんは夜を徹して楽しみに来るにも関わらず、うちのフラットはどの家も夫婦向き程度の間取りしかなく、つまり、単なる雑魚寝だとしても5人も6人も泊まることはできない場所のため、皆さんはキャンプ用のテント持参。
毎年恒例なので本当に笑っちゃうのだが、このバーベキュー大会の夜は、駐車場の周りの芝生のスペースにキャンプ用のテントが3つほど並び、そこにBさんの友達が寝ているという有様。
トイレはどうするんだろうといつも思う。
やはり夜中にBさんちのテラスの鍵だけ開けておいて、中のトイレを使うのかなぁ･･･）
はっきりいってうちのフラットは風光明媚な田舎にあるのではなく、すぐそこに電車も通っているしバスやトラックの通り道だし、住宅地とは言え、都会のほんの一角。
ここでバーベキューするからと言われて誘われても決してうれしいような場所でもないのだ。
（それにバーベキュー好きな人が多いイギリス人だが、たいがいは庭がある一軒家のお宅でやることが多いはず）

昨日の日曜、2時頃になってからスーパーに買い物に行こうと思って階下に下りて車のところに行くと、バーベキュー大会の名残りのセットも残されていた（しかしBさんはきっちりした人なのでビールの缶や食器を残していたわけではなくグリルやテント程度）
が、ちょうどうちの車が泊まっている前方2mのところに宿泊用テントが1つ残っていて、誰かがまだ寝ているようだった。
（去年は、車を出す時のエンジンの人で中の人がちょうど起きてきたので苦笑）

ということで、今年もそろそろだと思っていたBさん主催バーベキューは、雨天の中、それでも無事にとり行われたようであった。