カテゴリ:仕事
つまんないことで気を持たせて(そんなつもりは毛頭なかったのですが)お待たせしてしまいました。
はい、やってくるのは何を隠そう み・つ・こ・さ・ん でございまーす。 えーと、あの日の日記で頂いたコメントで約1名をのぞき(爆)正解でした。 現在、私が引き継いだチームは35人だと先日書いたのだが、実はこれ以外に退職者・長期欠勤者等がいるので、仕事の内容からするとキツキツなのだ。 その上、3月からまた1人が産休にはいっているし、はっきりいって今、ここを2代目として仕切っていくとしても創業以来の人数減という状態で厳しすぎる。 そこで経営企画室長の宮古氏と相談し、この2ヶ月ほどを乗り切るために他の拠点から人を借り出すことに。 とはいえ、他の拠点だって人が有り余っているわけではないことは私もよくよくわかっている。 その上、他の拠点から人を借りることに派生する経費の問題もある。 しかし、社内でそういう人的交流で違う風を入れるのは悪いことではないし、今まで自分たちが疑問も持たずにやってきたやり方を他の拠点の人間が見た場合に「そうするよりこうしたほうが」というような方法論の交換だとか、相手方の仕事のサイクルから「だからこうしなければいけないんだ」といった新しい学習だとか、得るものは多いに違いない。 こういう部分で経企室の宮古氏と私は意見の一致を見ることも結構多く、それで乗り切ってみようということになった。 もちろん他の拠点がどうしても人を出せないというならしかたがないが、経企室から各拠点に打診してもらったところ、なんとどの拠点も「実は苦しいがなんとかする」ということで、時期を分けて人を派遣してサポートに来てくれることになったのだ。 その中で、私の古巣からはみつこさんが手を挙げてくれたという。 実はその前に宮古氏に耳打ちして「イギリス支部からもしも誰か出せそうなら、あのダメ後継者のひとみさんをリクエストしといて。向こうで彼女が抜けたって向こうも誰も困らないし、ちょっとこっちでしごいてやるから」と言っておいた。 宮古氏は納得して「できたらひとみさんに来てもらいたい」と向こうに打診したら「わ、わたしではそんなに役に立たないと思われ・・・(わかってんじゃん)」という返事が来て、そこにみつこさんが「仕事の中身が本部と支部ではちょっと違うので、どれくらいお役に立てるかわかりませんが私でよければ」と言ってきたのだった。 みつこさん、実は大昔というか以前の会社の時代にも、当時の本部でピンチがあった時に「私、行くよ」と言って1ヶ月、助っ人に行った。 その時、彼女が助けた相手はたった一人。 当時の前の会社の本部ではちょっとしたクーデターが勃発。 すでに火薬の匂いがぷんぷんしていたその場所に、黒田さんという男性が新人部長として転職してきたが、その彼を迎え入れた古参組は新人の彼をハシゴの上に昇らせておいて全員が逃げ出してしまったということがあった。 黒田さんには持ち前の責任感と頭のよさはあったが、肝心の仕事そのもののノウハウがほとんどない。 彼は単に「いいところに飛んできた夏の虫」であり「人身御供」にされて放置されてしまったことにロンドンで腹を立てていた私たちの中から、みつこさんが単身で黒田さんのもとに行って彼の苦境を救ったことがあったのだ。 ちなみに、その当時、彼を迎え入れるだけ迎え入れて逃げていってしまった人たちは今、うちの会社にいる。そして肝心の黒田さんはと言えば、だいたい彼は資産家の生まれで、あくせく働く必要ももうないオジサンだが山村さんに負けず劣らずの人脈あり。そこで結局うちの山村さんに頼み込まれてうちに入社、かくして彼はかつての敵と毎日顔を合わせているというおかしな因縁の会社なのだ、うちは。 社内でもごく一部の人間にしか本音を話さない日々を送っている黒田さんも、かつての彼の救世主であったみつこさんが今回やってくるのをものすごく楽しみにしている。 さて、そのみつこさんが、今度は私を助けにやってきてくれる。 彼女にすれば本部の苦境、ということもあるだろうが、たぶん今の長が私になったから来てくれることに決めたのではないかと秘かに思っている。 彼女もこの機にいろいろ積もり積もった話ができると思っているだろうし、彼女みたいなキャラクター(ひとたび電話を取るとすごくプロフェッショナルな声で対応をちゃっちゃとしていくのに、何か他のことをしゃべると周りが一斉に脱力してしまうという落差)は今の本部にはない。 もしかするとジョージも休んで、1週間くらいは来るのではないかと期待をしていたが、残念ながら彼は仕事の関係で来られないらしい。 でも、ジョージにしても「ちゃとがいるから行って来い」と送り出してくれることになったに違いない。 とはいえ明日や明後日に彼女が来るわけではない。 彼女が来るまでもうしばらく辛抱して持ちこたえなければ。 でも、いちばん今、会いたい人にもうすぐ会えるという気持ちは大きな力になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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