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女神たち

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Mar 6, 2024
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カテゴリ:讀書録


この2‐3年 SF中心に読んでいるのですが

昔は ミステリも 主にハードボイルドですが けっこう読んでいました

そんななかでも この「隠蔽捜査」シリーズは 時間があきながらも 大切に読み続けています

といっても 今年1月に『一夜 隠蔽捜査10』が出版されたので

あらら置いてかれると思って あわてて本書を読んだ次第です


私がこのシリーズを気に入ってる理由は なんといっても 主人公竜崎伸也の人間性です

キャリア官僚としては まわりから浮いている「変人」なんですが

とにかく 職務に対する実直な姿勢は なにがあってもぶれることがありません

そんな 竜崎が周りの官僚や 部下の警察官を巻き込んで なおその道を堅持する

その姿に なんだか勇気すら貰っているような気がします


そして その竜崎と 登場人物たちの会話劇が やたら面白いです

竜崎を見下したり 反発していた人物が やがて竜崎に巻き込まれ感化されていくのも爽快です

もちろん 警察小説ですから 次々に犯罪が発生します

その犯罪捜査の過程も興味深いですし 竜崎が部下の捜査員たちから上がってくる報告を聞いて

アームチェアデテクティブならぬ 署長室探偵としての名推理も冴え渡ります

しかし 作者のテーマは 謎解きではなく 竜崎を中心とする群像劇の

人間達を描くことなのだろうと そして 謎解き推理の本格派が苦手な私が

このシリーズに惹かれる理由も そこにあるのだろうと 思います


​​​『凄月 隠蔽捜査7』​​​

 著 者 今野敏

 発行所 新潮社

 初 版 2018年1月20日








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Last updated  Mar 6, 2024 03:12:15 PM
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