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女神たち

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May 6, 2024
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カテゴリ:讀書録


やはり21世紀のスペースオペラは こうなるのが歴史的な必然性だよねと 納得の一冊でした

作者の森岡浩之氏には 正直敬遠していた作家のひとりでした

私のSF遍歴の最初期には レンズマンやスカイラークなどのスペオペに熱中していたくせに

その後 日本の第一世代や第二世代のSF作家諸氏の作品を 読み続けて

生意気にもスペースオペラは もう卒業だなとうそぶいてしまい

森岡氏が『星界の紋章』が高く評価された時にも 食指が動くことはなく

『突変』が日本SF大賞を受賞されたときには さすがにちょっと気になって

購入したものの いまだに本棚で埃をかぶって10余年の積読状況に陥ってました

しかし 最近になっていろいろな出会いと反省があって 読んでこなかった作家さんも

新作は読んでみようという路線を維持していて その一環として本書も手に取った次第です


しかし 読み始めて 神に従う天使たちが 迫りくる悪魔と 宇宙空間で戦い始めて・・・

これはラノベ的な ファンタジー系の物語なのか ゲームノベルなのかと

かなり危惧する状況になり 先行きが不安になったのは事実です

しかし 第二部にいたって 物語の背景があかされるにいたって

なるほど これが21世紀のスペースオペラかと 俄然興味がわきあがり

その後は 一気にクライマックスまで読み進めることになりました

ネタバレになるので 詳しくは書けませんが

要するに ポストヒューマン+サイバー+スペオペということで

確かに新時代のスペオペの傑作でした

今後もこういった路線が続くなら 楽しみでしかありませんし

『星界の紋章』はどうだったのかと気になり始めましたし

『突変』も早急に読まねばなりませんね まいったな また時間が・・・


『プライベートな星間戦争』​

 著 者 森岡浩之

 発行所 星海社

 初 版 2023年12月11日

 目 次

  第一部   憎悪の天使
  第二部   孤独な半神
  エピローグ マムタの緑の丘







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Last updated  May 6, 2024 03:29:07 PM
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