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女神たち

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May 14, 2024
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カテゴリ:讀書録


ひとことで言ってしまえば 未知のウィルスによる ディストピアSF小説なんですが

なんだろう この読後に残った この寂寥感は

このウィルスには SFとしてもかなりユニークな物語が用意されていて 驚かされますが

それらは この作品の あくまで背景にとどまっていて

主題は まずウィルスがもたらす悲劇である死であるとともに

そんな 死と向き合って生きなければならない世界において

人々の喪失感や 家族のありかたの再構築の物語に

コロナの悲劇を経験してきた 私たちの胸に迫るものがありました

今にいたっても 解決できていない 人が生きて死ぬことの意味を これからの未来にむかって

どのように考えればいいのか 問いかけられている そんな作品ではないでしょうか

本書を 創元海外SF叢書の一冊ではなく 海外文学セレクションとして出版された意図も

そのあたりに あるのでしょうか

あまりに重い内容に 受けた感動を言葉にしきれないことが 残念ですが

感想は これくらいにしておきます


​​『闇の中をどこまで高く』
  HOW HIGH WE GO IN THE DARK (2022)

 著 者 セコイア・ナガマツ

 訳 者 金子浩

 発行所 東京創元社 海外文学セレクション

 初 版 2024年3月8日







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Last updated  May 14, 2024 03:35:47 PM
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