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(Facebookより転載)
◎漢字は苦手…お母さんの思い込み! こちらでハーフっ子の日本人ママから、ほぼ100%耳にするのは「漢字って難しい~」と言う言葉です。漢字をそらで手書きで書けなきゃ日本語は出来ない、と思い込んでます。 だから「子供にそらで書けるようになるまで漢字書き取りをやらせるママ」or 「漢字は難しいから本なんて読ませるのはムリと(読みまで)諦める」ママの二種類居るようです。 以下にあるように「漢字は書くのが難しい」のです!子供にとっては(大人にもですが)「読むのは簡単」なのです!!漢字熟語の読みがちょっと?でも、漢字を見れば意味は分かるのです。 『文部省、いや、文部科学省っていうのか、あそこがやたらに漢字制限をするでしょう。あれは、読める漢字と書ける漢字とが一致するものだという誤解から生まれたものですよ。読める字は、書ける字の百倍くらいある。いや、千倍くらいかな。』「日本・日本語・日本人」新潮選書より お母さん方が「漢字が苦手~」と思い込んでるのは、子供の時、漢字書き取り(そらで書くまで覚えないといけない)のテストが沢山あったからです。考えてみて下さい。まさか新聞の漢字の半分が読めない、なんてお母さんはいませんよね?読むのは簡単なんです。 現代はワープロ、PC、スマホだって漢字候補が出てきます。昔みたいに手書きで書類を書く会社ってありません。ちょっとしたメモや下書きなど手書きのケースもありますが、仕事としての最終形はPCの文書です。 だから20年前みたいに漢字の書きにばかり時間を取られて、子供は涙目で、日本語嫌になる、と言うケースは避けられるのですが、なぜか海外の日本人ママ達は「漢字が書けないとダメだ!」と思い込んでいて、おまけに日本人学校補習校も「一年間の総漢字復習テスト」など毎年やっています。 前に紹介した教育評論家の親野智可等先生も「今要求されている漢字力はそらで手書きで漢字が書けることではなく、漢字の熟語などをPCで正しく選び取れる力だ。親も教師も変わるべき」と言ってました。 しかし、まったく漢字を書かなくていい、と言う分けではありません。漢字はそらで書く必要はないのです(=暗記出来るまで書き取り練習する必要はなし)。 ウチのような海外ハーフっ子の場合は時々、見本を見ながら綺麗にゆっくり一回書いてみる、プリントにしたら1,2枚でOK。暗記(そらで書けるようになる)必要はありません。書く時は特徴を見つけながらゆっくり書くようにします。 漢字をそらで書けるようにするための膨大な嫌な時間を、子供の読みの力、熟語選択力、語彙力、文章力、会話力に使った方がずっと日本語能力が上がります。 交ぜ書きは読みと書きが一致している筈と言うのは文部科学省の誤解とな。 やはり読み先行、読み優先でオケなんです。漢字を読むのはそらで書くより1000倍ラク、納得ですよね。「薔薇」って書けないけど、皆さん読めますよね。 文部審議会も『「これからの時代に求められる日本語力」について審議していた文化審議会国語分科会は、その最終報告をまとめた。その最大の眼目は、小学校の教科書で、「成長」を「せい長」、「骨折」を「こっ折」などと表記する交ぜ書きをやめ、ルビを活用するなどして、早い段階から、漢字表記のまま児童生徒の目に触れさせる大切さを強調したことである。』とあり、交ぜ書きの弊害、早いうちから漢字を目にさせることの重要性を認識しているようです。 でもシステムは中々変わりません。せめて家では効率のいい日本語力UPをやったほうがいいと思います。 写真:今日、レイナがやっていた日本の物理の問題集。 「上底」「下底」と言う用語を初めて見た!と言ってました。漢字の意味は分かるので、何を指しているかは分かったそうです。 「日本語だと意味が良く分からないならパパに頼んで独語の物理の参考書探してもらおうか?(多分無いと思うけど)」と言うと「日本語の方がいい、(物理の)内容はスイスと同じだから分かるし、日本語だと知らない言葉を覚えられるから一石二鳥♪」と言ってました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年08月13日 17時44分49秒
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