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カテゴリ:★深刻な世界情勢
カダフィ政権に対する抗議デモが続くリビアで、同国東部は22日までに反体制派がほぼ掌握した模様だ。 政権幹部や軍幹部が相次いで離反しているうえ、在外リビア外交官らの辞任も続いており、カダフィ政権は厳しい状況に追い込まれている。 衛星テレビ局アルアラビアは国際刑事裁判所関係者が「トリポリ周辺で800人が死亡したとみられる」と述べた、と伝えた。 一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは「20日以降、少なくとも62人」としている。 同国では厳しい情報統制が敷かれており、正確な死傷者数の確認は困難な状態が続いている。 首都トリポリ市内では22日も散発的な衝突が伝えられており、郊外の住宅街に住む市民の一人は朝日新聞に「狙撃手がいて、外に出たら撃たれる。 通りは無人だ。家からも銃声が聞こえ、軍用ヘリが飛び交っている」と話した。 トリポリ中心部にあるホテルの男性マネジャーによると、20日夜には周辺で銃声が聞こえたが、22日朝は市中心部の道路が業者によって清掃されるなど、比較的落ち着いているという。 首都は地域によって緊張の度合いが違うようだ。 一方、東部の拠点都市ベンガジのホテルの男性従業員は22日、「4日間で400人以上が殺された。 今は反体制派が市内を制圧し、平穏を取り戻した」と語った。 この男性によると、ベンガジでは17日ごろから反体制デモがあり、政府軍が参加者を銃撃、多くの市民が犠牲になった。 反体制派が武器を手に抵抗を始め、東部ベイダから来たという援軍も加わったことで、政府軍はほぼ姿を消した。 現在は反政府側の民兵が治安を維持しているという。 リビア在住の関係者によると、ベンガジ近郊を中心にリビア最大の勢力を持つ部族が20日、カダフィ政権に反旗を翻した。 部族民らは以前から武装しており、そのまま民兵となった可能性が高い。 東部では政府軍兵士の多くが反体制側に寝返ったという。 衛星テレビ局アルアラビアによると22日、反体制派が東部エジプト国境の管理を始めた。 一方、これまでにアブドルジャリル司法書記が「過剰な暴力行使」を理由に辞任したほか、米国、インド、中国、マレーシアなどに駐在する大使らも辞職を表明している。 また、アルジャジーラによると21日夜にはリビア軍将校らが兵士に対し、カダフィ氏排除に決起するよう求める声明を出した。 リビア空軍の戦闘機2機が同日、地中海の島国マルタに着陸。 操縦していた空軍大佐2人は「ベンガジで市民を攻撃しろとの命令を拒否した」と述べ、亡命を求めたとか。 この紛争でも多くの国民が犠牲となっています。なんとか解決できないのでしょうか?各国の積極的な働きかけで何とかなると思うのですがね~特にアメリカとか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.23 08:07:02
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