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カテゴリ:★わたやんの防災学「自然災害」
南海トラフ巨大地震の最新の想定では、震源域が陸域まで拡張されました。 従って山間地域であっても震度6以上の強い揺れが長時間継続すると予想されています。 しかし沿岸部の津波被害が甚大であったため山間部での土砂災害等については十分認知されていなかったようです。 国土の多くが山地に囲まれている日本では、中山間地域の防災対策も忘れてはならない課題だと思います。 特に斜面崩壊に対する備えが必要です。 四国地方には急峻な山々に山村集落が点在しています。 中には居住地一帯が土砂災害危険区域に指定されている箇所もあり、いつ起こるか分からない斜面災害に不安を抱えながら生活されています。 一方で、中山間地域では都市への人口流出が進み、満65歳以上の高齢者人口が、町の総人口に占める割合・高齢化率が5割を超える地域もあります。 南海トラフ巨大地震による被害想定によれば、津波や斜面崩壊により道路ネットワークが寸断され、多くの集落が孤立するとされると予想されています。 南海トラフ巨大地震では被災範囲が広域であるため、山間地域の救助・救出活動が円滑に行われる可能性は現実的でなく、長期間の孤立化も覚悟すべきです。 巨大地震に立ち向かい、いち早く地震から復興するためには、地域の絆を生かした防災対策が必要でしょう。 幸い、中山間地域では繰り返される災害経験から、地域コミュニティは平野部に比べ強いようです。 いざというときに役に立つ、実践的な防災力を今から蓄えましょう。 日頃から自治体と住民、自主防災組織が連携し、発災直後から落ち着いて行動できる体制を整えるだけでも効果があります。 簡単なことではありますが、自らの命を守るためにも、自宅の耐震診断や家具の転倒防止策など、簡単なことから着実に取り組みましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.08 06:58:19
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