nagakawa-art長川清悦美術館
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郷土の歴史40
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よろず覚帖18
あるがままに19
七飯の歴史0
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淡々と百回をむかいた、日常の古い道具に魅せられて、見る美と使う美、田舎と都会と言う土地の違いが、同じ建物が一方は美しく、他方は不調和に見せる。反対に田舎に近代建築が出来ても、不自然に見えないのはなぜだろう。人を訪ねて、玄関に入る。他の家と違って、その家の様子,陽気、陰気、またどのような趣味、大体わかる。建物はその家の生活を語る。(終)
2008.02.26
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いにしえのふるさとロードを訪ねて、自然の中にあった赤い屋根の牛舎のサイロ。都市化してサイロの建つ牧草地帯は住宅が立ち並び、ブックで積み上げたサイロだけが形をとどめてあった。忘却とは、君の名はでは無いが、サイロは牛の餌を蓄えた。前朝飲む牛乳に一時を思う。
2008.02.25
今日は朝から猛吹雪、窓の外は何も見えない。ピユーピユウーと風の鳴声、ゴーゴーと雪が渦をまえて押し寄せる。庭の樹木の枝に垂れ下がった雪のつらら綿菓子の様にふくらんでゆらゆらと幻想的な生き物の様に揺れている。地吹雪のすさまじさ、北海の冬の嵐。
2008.02.24
匁秤は貴金属商や、薬剤師、マユなどの微小の量を測る。竿秤の小さな物,瓢箪のような蓋に持ち手がついて紐で結んである。大人のふところに入る大きさ、大切そうに金のふんどうがついている。暮らしの用具とふる里の民具を紹介してきた。
2008.02.23
現在の電気アイロン、水のみヒヤクの様な形で中に炭火を盛って熱気を貯える。その底を布に押してて使用する昔の裁縫の道具。鏡台と針箱昔の花嫁の必需品。もうすぐひな祭り、一昔前の嫁入り道具、今では骨董品。
2008.02.22
木製品に所有者の印をするものに焼印がある。焼印を専門に製造販売していた店もあった。形状は丸型,角型、長方形など使用は樽、下駄、炊事用具、等田に貸した場合の損失目印として用いられた。田舎の小学校で下駄に焼印を押してある。学校の机に小学校の印と焼印が押されてあって思い出す。
2008.02.21
読み書き、そろばん,算盤は、家によって大型の物を使用した、魚屋、八百屋、そのた店は帳場格子と呼びその中で帳簿をつける人を帳場さんと呼んだ。そろばんには色々な思い出が隠されている。そろばん勘定で者を言うな、計算機の進歩で、人情も変わった。
2008.02.20
子供のころ農村で育った記憶で描いているので間違ったら,ごめんなさい。従来の田植えは代田の一角に定木を当ててそれを基礎として定木竿により泥田線を引いて型付け苗を植得た。南部めくら暦に田の字はた。文字の読めない人の為の絵、後ろ下がりで田植え、田型付けが出来てから前植えに変わった。十人程度が横一列に並んで田植えする。
2008.02.17
電化製品の普及、インスタント食品の流行などで日常生活様式がかわり、台所の手間が省けるようになった今日。三度の食事には必ず火をおこして炊事の処理をした一昔前、土へっつい、べろんこ、しちりん等があった。美味しい料理を、旅館などで工夫されて小さなコンロが出てくる。
2008.02.16
明治以来の欧米異質文化の流入と近代工業化の進展と、戦後の貧困と生活変化は基盤的伝承的な生活文化を急速に変容せしめ、貴重な民俗資料は急速に消滅しつつある。ついには、永久に忘却の彼方に失われることになる。
2008.02.15
昭和年代までは、農家の茅葺屋根が点在してほっとした。その後時折調査やスケッチで訪れると、周りの立派な住宅地に取り囲まれて、茅葺の民家を見つめるたびに、心寂しさを禁じえない。やがてまったく消えてゆく建物に、日本文化が潜んでいる。
2008.02.14
本堂のご本尊の所にあるもので、鐘と太鼓、きづつでたたくとポーンと音がして根その余韻がなんともいいない。太鼓はポーンと郷土芸能には無くてはならないもので、年寄りの念仏、山車のはやしの小太鼓、お祭りなどで用いられた。村や部落に深いつながりを持つ
2008.02.13
江戸時代からこうした形の帳面がある。いわゆる現代帳簿日記、その日その日の掛売りメモを記したものである。その時代の生活の様子が、生活用品、その他庶民の生き様をみる。すし十二銭、親子丼十六銭、上等値段などと記されてあり,半紙を細長く綴った筆文字の値段。
2008.02.12
飲料のお湯を入れる容器で、木製漆塗り、昔は法要の時に使われたと言う。戦前はうどん振るまいにつゆを入れて使用された。旅先で、その土地の麺類を味わうのも、なかなか良いもんだ。そば、うどん、老舗の店舗の建物と作りが日本的で味わいがある。
2008.02.11
ハカリは重さを測る。はかりはテコの応用で,天秤ハカリは両腕の長さが等しい、さおハカリは分銅で支点からの距離を加減する、台ハカリは重く,大きいものを測る.面白いのは、目分量にてウラメ、モトメをきめる.行商の魚屋さんの必需品でもあった。
2008.02.10
浜の港に一昔前まで、かぐらさんと言う丸太に棒をとおした船を陸に上げる道具か゛幾つも並んであった。太いロープを船につけて、一家総出で棒を押しぐるぐる回す、陸揚げされた船は、冬の間、コモをかぶり一休み雪が解けるころ船主が陸路やって来て船出する。今はウエンチに変わった。懐かしい浜の思い出
2008.02.09
小正月の時節になると、田舎では絵馬に神仏の供養、願い事を頼む。絵馬の絵柄も色々で、子供の夜泣き,虫きり、安産、であった。今日では大きな絵馬に合格祈願、入学試験の時節と重なって,お餅も鳥居も神にはつきもの、絵餅という言葉があるくらいだから、粘って願いがかなう。合格に向かってがんばろう。
2008.02.08
余りなじみの無い言葉だが、錠前と猿かぎ、鍵は家の戸締りや倉庫に用いられる。倉庫は大きな錠前と言った鍵と猿カギと二重に閉めされる用具である。用途や権力を連想、カギの手、一端が曲がったもので、南京錠とも言う。姑から嫁に渡されたカギは家中を扱う事を意味し,しゃもじ渡しとも言う。
2008.02.07
芋を樽に入れて、用具を左右に廻しながら、イモについているひげ根や皮を洗い落とす方法と、網の袋に入れて一人で片方を固定して、地面に叩きつけながら土や皮を落とす。簡単でいかにも原始的な用具に見える。澱粉やポテトのお菓子、芋洗いから生まれる。
2008.02.06
長い丸太の木材を川の上流から切り出した材木運搬のための仕組みである。川を竿一本でたくみに筏を流して、下流まで運ぶ、イカ団貸しとも言う。運搬が発達して、今日ではほとんど見る事が無い、川の風情と人情が筏流しに記憶の中に懐かしい。
2008.02.05
一本の棒丸太が物を運搬するのに重宝がられて、長い間運搬用具として使われた。昔は街から町へ肩に天秤をかついでトーフ屋さん、ラッパを吹いて流した。魚屋さん、行商人をテンビンあきないとも言う。一回で二個運ぶ。江戸時代の喧嘩にテカビン棒が早代り、暮らしの用具も意味がある。
2008.02.04
民話のどじょうすくいの踊りは多く知られているが、小川の底に居るどじょうの取り方はあまりなじみが無い.割竹と細いと針金で組む。上部の丸竹を持って雨の降った後の小川の片隅でどじょうすくいをやる。鍋料理は高級料理だ。
2008.02.03
金床を金しきという。金属の製品や修理などの場合に使用され、用途は広い。金しきは大小,形態の違うものなど用途によって違う。材質は鋼鉄で出来ている。村の鍛冶屋さんの鉄を加工する、ハンマーの響きは叙情をそそる。
2008.02.02
このはかりは、非常に少量な物まで計ることが出来るので、薬品などを計るのに用いた。このはかりを上皿天秤とよんでいる、片方の皿におもりを乗せる。薬局、病院などに用いられた。棒ばかりや,台ばかりではかることが出来ない、特徴がある。今は全て数字で簡単に表示される時代だけに味わいがある。
2008.02.01
掃除機がある今日では、チリトリやほうきの事は忘れている。家の中の掃除と雑巾賭け、また庭ほうきは、竹箒が無かった、自然にある,ほうき草を束ねて庭の掃除をする。手作りのチリトリで板に持ち手をつける。なんとも、電気掃除機が普及して、影を潜めた道具に愛着がある。
2008.01.31
大正時代までは、古くから使われた日本型の四つ爪、三つ爪錨であった。その後西洋型の漁船に順次改良されて二つ爪錨、アンカーとも言う。するめいかりは多種にわたる。古い人の浜の話は尽きない。
2008.01.30
鋤籠ジョレンは掘さらいとも言う。小川の水底の掘りさらいに使われる用具、農水路や小川の曲がった所に溜まる小石を取り除くに用いられた鋤に籠のついたもの、道路普請や村の共同作業に川の小石が使われた。
2008.01.29
納屋の天井に吊るした糸に、箱の下に焼き火箸で穴を空け豆と塵をより分ける道具.持ち手をにぎり前後にふる穀物の選別機械の原始的なもの。その後トオーミと言う手車の風車で小さな塵を落とし初めて大豆、小豆の出来上がり
2008.01.28
豆の枝から手ではたいて中の豆を落とす道具でカラ竿は先に鎖や竹の棒をぐるぐる回して反動で豆をたたく、小さなものは木の枝を利用してたたく、いずれも昔の豆の収穫に欠かせない道具、ござムシロに広げた豆柄を納屋の前で落とす風景はまた、農村独特の風物であった。
2008.01.27
魚の釣り針は色々ある、魚をヤスで突いて獲る方法も原始的だか今日でもある。魚の網のほころびを紡ぐ浜の人に話を聞いたことがある。言葉では記憶の中にあって、なるほどと思う。しかし時間がたって、絵に描くとなると困難、民具もその一例で過去の記憶の中にある。
2008.01.26
丸い竹篭の中に粘土で板を歯車のように固めた容器を上下に石臼の様に擦り精米する道具の一つで、米の籾摺りの原点。籾の皮をとり精米機にかけて白米に仕上げる。ご飯を食べる前にちょっと昔の生活の知恵を学びたい。
2008.01.25
木の曲がりを利用して、先が金具、柄を持って足で押して田畑を起こす。古くからある道具で山間地の傾斜のある土地や、苗代にりようされた。今では、貴重な農具の一つである。使用方法も忘れて語り草になっている。
2008.01.24
山仕事の必需品、トンビ、ナタを腰に下げる.木炭には黒炭と白炭があり、また丸い窯と変形したベコ窯がある南部窯とも言う.窯出した木炭は炭俵に入れて、道さん子の背中で山里まで運ぶ。野生の小さい馬を道産子と言う.十頭から二十頭の集団で移動する。
2008.01.23
野外パーテーや焼肉に木炭が程よい暖かさをあたいてくれる。山里の炭焼き窯で、焼き子と呼ばれる専業の炭焼きと農業を副業で行う場合がある。新しい焼き窯作りに、つぢ、どんずぎ、しあげべらがある。粘土と火山灰で道具を使い窯を仕上げる。
2008.01.22
馬の餌、青草を刈り取って飼えば桶に入れて飼育する。朝夕の仕事にオシギリで草を切る。その他敷き藁、穀物の殻、稲わらを細かく切る。人と馬の生活の中に欠かせない道具の一つ。手押し切りとも言う。忘れ去られてゆく過去の生活文化の歴史の一こま。
2008.01.21
民家の囲炉裏につる下げられた,炉かぎには、その家によって色々型がある。日常生活に使うカギは段々のついた棒、または鉄の鎖で鍋や釜を吊るす。来客の接待は、茶の間で金のじざいカギ、薪ストーブは後から付いた。
2008.01.20
蟹は、丸い竹のドウで獲った,今は針金を使っている。針金で枠を作り、アンジョ(綿糸)で網を編んだ。餌はイカの足、いわし、光るものに対して寄ってくると言う。漁業をしている古老の話し、面白いのは何匹も入っている。
2008.01.19
川釣りの腰に付ける竹の容器、釣竿とフゴをもって川魚を取る。雑魚ザッコ取るという。秋には一本足の案山子についている時もある。古くからなじまれた魚釣りの道具、浦島太郎
2008.01.18
縄を編んで両方の棒を前後に持って二人で物を運ぶ農作業の道具、厩の堆肥を三本鍬やフォークで積み上げ運搬する。前後の持つ手が呼吸が合わないとなかなか苦労する。65才以上の高齢者が地区住民の半数を超える、限界集落。今日、郷土資料館のあり方を考える。
2008.01.17
馬の背に乗せる荷鞍、乗馬鞍、馬車鞍、色々ある。子馬が三才になると荷鞍をつける、首と原腹と尾を固定して農耕馬とて人馬一帯の活躍が始る。デデ(止まる)バイキ(さがる)ハイトゴー(進む)三つの言葉を共有する。馬の成人、ファイトゴー、がんばって行こう、新成人の皆さんにこの言葉を贈る。
2008.01.16
人生の半分を農村で生活して、記憶の中にある事を体験を通して記している。麦わら帽子に首に日本手拭を巻いて野良仕事に出る。懐かしくもあり望郷の念にかられる。草刈鎌、稲刈り鎌、鎌を一人前に出来るまで、稲刈りは横に、草刈は縦に、両方の手はタイミングが合わないと怪我をする。手拭はその時の包帯代わりだ。
2008.01.15
乾燥した穀物や稲を穂先の籾を落とす、古い道具に千歯がある。先のとんがった金板の刃デチヤリンと音がする。風で塵と籾を選別するトーミと共に農家の必需品、一粒一粒もぎ取った米の粒、このような道具の中にその地方独特の精神風土をかいま見る。
2008.01.14
のどかな田園風景の外側とは、裏腹に内側からのぞいてみるに、深刻、人生の喜怒哀楽をみる。先祖から受け継いだ田畑、此処から出た者にとっては財産、此処で生活する者にとっては生きる為の糧、ビニールハウスと野菜畑は負債で借りた土地、道路をはさんで宅地がある。
2008.01.13
木の棒をたてと横に組んで支えをして、木枠の窓を作り、穀物や稲の穂先の穀類を乾燥させるやぐら、太陽にあたる様に組む、これをはせかけという。秋には大根を干す、たくあん漬け、横木も三段、五段、横に並べて穂先を乾燥させる。
2008.01.12
農家の屋敷の中で蔵のある家は、お金持ちの家とされている。地域のが偏っているが、今は幻のように記憶の中にある。私達の営なんできた生活の根を見つめたいからなのである。古めかしい民家の数々の型が、不思議に呼び起こして描き残しておきたい。
2008.01.11
日めくり暦をめくって、地方によっては小正月を楽しみに待っている所もある。親類、兄弟、身内がふるさとの実家に集まる。祖父母が耕すビニールハウス、腰が曲がっているが二人とも元気だ。村里の人々も老人、母屋、納屋、馬小屋、は子供のころそのまま、近所は新しい住宅何か、日本の文化として、そのまま保存普及したい。立派な神社は20年に一度建て替えるというが
2008.01.10
昭和初期ネズミ年、年輪を重ねて、俵のネズミ。お米を自然乾燥させるかまによの風景も民家とぴったりで家の台所と土間の庭にかまどがある。今日の新聞折込に、かまど飯、美味しい炊きたてのご飯、電気炊飯器のことであった。田舎のかまど飯の香り
2008.01.09
農家の古い家の屋根の三角の所に屋号が記してある。本家、別家、その他親族、一族の集落もあった。屋号はその家代々続いている。丸大、カネタマル,入大、山千など色々、お金持ち家は丸、金にタ○と面白い。その土地の風土と屋号が茅葺の風情をかもし出し、共存共栄の田園であった。
2008.01.08
正月近くになると、家の周りに冬囲いをする。吹雪や豪雪に民家を保護する為,よしがき,萱、ムシロ、などで家の周りを囲み、玄関の所だけ開く。雪が一メートル以上に積もると垣根も民家も一つになって煙突の煙が、その家族の生活の証、今日では垣根も消えてしまった。
2008.01.07