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カテゴリ:芝居関係
よくここにコメントを残してくれる、なぱさんから一緒に五右衛門を見たときに「7月になってからブログが明るくなってよかったよ」と言われました。気持ちが落ちすぎて動けないとか書いた日記を気にしてくれた様子。
確かに、五右衛門がはじまってから私は、「週末は五右衛門があるから、今頑張れば」と鼓舞しながら、馬鹿後輩に胃を痛めながらも仕事を乗り切っています。 旦那には「君は面白い芝居が好きなんだよね、基本」と分析されました。 「面白い」とは難しい表現で、表層的(大変失礼な分類だけれど)だったり、下品だったり、ナンセンス系の「笑い」というものが主体のものは苦手です。 観劇は、博打です。どんなに好きな劇団だって出来上がってくる作品が自分の好みに合うか分からない。どんなに好きな役者が出ているからって出来上がった作品に自分が満足するのか分からない。でも博打だからこそ、当たったときの昂揚は果てしなく、それが今の私なんだと思うのです。 できれば、気持ちよく劇場を後にしたい。NODAさんのように頭を、感情を揉みくしゃにされるような気持ちよさもいい、スズカツさんのように、ぞわりと冷たい刃物をちらつかされた緊張感のような快感でもいい、ただ、その劇場という空間にいる間だけは俗世間を忘れて別の感情に揺さぶられるような状態でいたい。 テイクオフの時のような気分で、コマ劇場を後にするのです、いつも。1人ではすごしたくない気分の高ぶりをもって。歌舞伎町の通りを、あのパンフレットを持ちながら汗だく笑顔で話している人々の流れの中にいるだけでとても幸せなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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