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カテゴリ:哲学・認識論
夏になると蝉が地面から出てきて、庭は蝉の抜け殻だらけになります。
鳴き方にも個性があって、とても楽しいものです。 夜になると、部屋が明るいので、窓辺に飛んできます。 網戸越しにジーワジワと鳴くため、気分はオーケストラです。 網戸越しなので、腹筋を動かして鳴いているのがよくわかります。 10センチの距離から聞くと耳が痺れますが、なかなか楽しいです。 ---------- この時期になると、あちらこちらで蝉がひっくり返っていて、 なんともいえない気分です。 駅から自宅に帰るときも、蝉がよく転がっています。 まだ生きているのを見つけたら、カバンや肩に引っ掛けて、 自宅の庭まで運んであげます。 庭は200坪あり、小さな森もあります。 そこの樹木に、蝉を引っ掛けてあげます。 飛ぶ元気もない蝉は、木にしがみついて何かつぶやくのが精一杯です。 そして、次の朝には下に落ちて、蟻のバーゲンセールが始まっているのが大抵です。 ---------- 蝉には目が5個あります。 複眼が2個と、頭の真ん中に単眼が3個です。 単眼の利用方法はとても楽しく、長い話なので、次の機会に説明します。 ---------- 土の中で何年も過ごし(アブラゼミは6年)、地上に出て1ヶ月で活動を終える。 なんとも、考えさせられる昆虫です。 しかし、人間が勝手に蝉の気持ちを考えても、結局満足するのは人間だけです。 長命に短命は理解できないように、人間は人間以外の生き物を理解することはできません。 生きている場所は同じでも、感じている世界は生き物によって異なります。 人間は見えているものが世界の全てだと思っています。 電磁波という光のピアノで、人間は一つの音(可視光線)しか聞こえて(見えて)いないのに。 ---------- 夜空を、可視光線を含めてあらゆる電磁波で見ると、星で空が埋まって見えます。 すきまは、見方を変えると埋めることができるのです。 それは、人間のやっかいな部品 『心』 も同じことだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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