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カテゴリ:プチ研究
【まえがき】
学ぶ楽しさ、知る楽しさは、テストとは無縁である大人こそより感じ得るものです。 しかし、せっかく知識を仕入れても忘れてしまうのが人の性。 それを防ぐのが、人類の偉大な大発明である 『ノート』 です。 是非とも好きなサイズのノートを用意して、プチ学習してみることをお勧めいたします。 知っている事、知らない事を色ペン等を使ってノートにメモするのは存外と楽しく、 様々な内容が書かれたノートを見返すのは、なかなかに面白いものです。 MASA ---------- (前回の続きです) グラフの読み方を、別の視点でもう一度解説します。 図1 : 飽和水蒸気量(再掲図) 図1の状態で前回は解説しましたが、これではグラフアレルギーの方にはわかりにくいものです。 そこで、5℃刻みの温度ごとに、湿度100%の水蒸気量を視覚化したものが図2です。 図2 : それぞれの温度の湿度100% すると、前回の問題であった (2) 気温40℃、湿度100%のときの水蒸気量 は、40℃の柱の目盛りを読んで、50ちょいグラムだということが見て取れるでしょうか。 (図1のグラフなら曲線上に目盛りがあるので、51.2グラムだとわかります) ---------- 図3は湿度50%のときです。 図3 : それぞれの温度の湿度50% 湿度100%のときは、それぞれの温度のコップは満タンでしたが、 図2のそれぞれのコップには半分だけ水が入っています。 これが、湿度50%の状況です。 前回の問題であった (3) 気温15℃、湿度25%のときの水蒸気量はいくらでしょうか。 の場合を考えます。 気温15℃の時の満タン状態が12.8グラムです。 そして、湿度25%は満タンの4分の1なので、 12.8の4分の1で3.2グラムだと計算できます。 ---------- 問題の解説は以上です。質問はどしどし受け付けます。 図4を見ながら、次の(1)~(2)が答えられれば、『湿度』免許皆伝です。 解答は一番下にあります。 図4 : 飽和水蒸気量(再掲) (1) 気温30℃、湿度50%である1立方メートルの空気が、 気温15℃に冷やされた時に結露する水蒸気量は何グラムでしょうか。 (2) 床面積が5m×5m、部屋の高さが4mである体積100立方メートルの部屋があります。 その部屋は最初、気温10℃、湿度100%でしたが、その後気温を25℃にしました。 しかし空気が乾燥している感じがしたので、加湿器を使って気温25℃、湿度100%にしました。 さて、加湿器の水はどれくらい減ったでしょうか。 ---------- ≪解答≫ (1) 気温30℃、湿度100%のときの水蒸気量は30.4グラムなので、 湿度50%なら水蒸気量は15.2グラム。 また、気温15℃の飽和水蒸気量は12.8グラムなので、12.8グラム以上の水が結露します。 よって、15.2から12.8をひいて、2.4グラムとなります。 (2) まず、1立方メートルで考えます。 気温10℃、湿度100%の水蒸気量は9.3グラムです。 このまま気温を25℃に上げても水蒸気量は9.3グラムのままです。 また、気温25℃の飽和水蒸気量は22.8gであるので、湿度100%にするには、 22.8-9.3=13.5 差の13.5グラムの水蒸気が必要だと分かります。 これは1立方メートルあたりで計算したものなので、100立方メートルに換算すると その100倍の 13.5×100=1350 1350グラムの水が必要となります。 つまり、1350グラムの水が加湿器から減ることになります。 ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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