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映画・演劇日誌

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2005.11.05
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カテゴリ:
「今に生きる親鸞」吉本隆明(講談社+α新書)読了。

「坊さんの中ではやはり親鸞だな」という勘はあったのですが、やはり素敵な思想家でした。

・「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」が有名な言葉です。いわゆる「悪人正機」です。これは、善人が往生をとげるのだから、悪人はなおさらだ。なぜなら自分を善だと思っている人間は、どこかに自力を頼みとするおごりの心をもっているが、自分を悪だと自覚している人間はひたすら阿弥陀仏を頼みとする謙虚さを持っているからだ。と、いうわけです。なるほど腑に落ちる。

・偶像崇拝をダメだと言うてます。阿弥陀如来は全然、人間の形なんかしていない。それは「無」だ。色も形もないものだ。そして人間を「自ずから」という状態にもっていける手段、あるいは姿勢、素材、媒介物が阿弥陀如来である。と、親鸞は言う。なんとわかりやすく「宗教」を語っているのであろうか。

・「一念義」。一生のうち真心をこめて一度だけでも念仏を称えればいいんだと言うてます。

・人間の善悪をとても大きなもののように錯覚してはいけない。「自然」であればよい。

親鸞は、ただ「在れ」と言うてる気がします。
私の印象ですが。





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Last updated  2005.11.07 02:41:44
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