帰ってきたウルトラマン第2 話「タッコングの大逆襲」
第1話で逃走したタッコングの逆襲の回である。
郷秀樹はウルトラマンであるため、人間の状態でも、剣道、柔道、射撃などで超人的な能力を発揮する。
そいで、「驕る」のだ。
ガンダム、エヴァンゲリオンなどで繰り返し使用されたモチーフは、昭和40年代のこの番組ですでに登場しているのだ。
驕る郷は、作戦を無視し、自分勝手な行動にはしるのだ。
そして、このシリーズの最も重要なモチーフ、つまり、郷は自らの意志ではウルトラマンに変身できないのだ。
郷が、命をかけて、最善を尽くしたときのみ、ウルトラマンになることができるのだ。
ウルトラマンシリーズで「帰ってきたウルトラマン」だけである。
ここにこのシリーズの思想がある。
作戦を無視した郷はクビになる。
自動車工場に帰ってきても、郷の居場所はない。
郷の葛藤。
ウルトラマンのメッセージを理解し、成長する。
最善を尽くす郷はMATに復帰する。