「私が、生きる肌」
ペドロ・アルモドバル監督作品。
妻と娘を自殺で失った外科医の、狂気、というのか、愛というのか、いやあ、すごい話だな。
事故で全身火傷をおった妻は自殺をする。
娘は母親の投身自殺を目の当たりにし、精神を患った。
精神を患った娘は、ある夜、若い男に強姦される。
娘は精神病院に入院し、強姦した男を父親だと思っている。しばらくして、自死する。
外科医は、娘を強姦した男を拉致し、その男に強制的に性転換手術を行い、人工皮膚を移植して、妻とそっくりの姿を作り上げるのだ。
インパクトあるエピソードが、
美しく、上品に描かれているのが、この監督の天才性だと思う。
人は姿形が変わっても、その人たるのか、という哲学的な問いが底流に。