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淡々堂

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和風の料理屋で食事をすると、たまに卓上コンロが出されます。
そこに、なにやら縦書きの日本語の文句が書かれているのを、
昔は何の事やらわからなかったですが、今はわかります。
謡本(うたいぼん)、すなわち能の台本を貼り付けてあるのです。
そのコンロを、「飛騨コンロ」といいます。

http://www.notodaiya.com/museum/museum.html

このHPによると、謡い本を貼ってあるのは、
表面の保護と補強が本来の目的ですが、和の雰囲気作りという意味もあるそうです。
謡本の中でも、「菊慈童」(観世流の場合。他流は「枕慈童」という)貼っています。
これは、700歳を超えても美しい少年が登場するお話なので、
長寿の願いが込められているそうです。
謡いの文句は下記の通り。

シテ「ありがたの妙文やな。」
地謡「すなはち此文菊の葉に。すなはち此文菊の葉に。悉く現る。さればにや。雫も芳しく滴も匂ひ。淵ともなるや。谷陰の水の。処はれっ県の山の滴。菊水の流れ。泉はもとより酒なれば。酌みては勧め。掬ひては施し。我が身も飲むなり飲むなりや。月は宵の間其の身も酔ひに。引かれてよろよろよろよろと。たゞよひ寄りて。枕を取り上げ戴き奉り。実にも有難き君の聖徳と岩根の菊を。手折り伏せ手折り伏せ。敷妙の袖枕。花を筵に臥したりけり。」






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最終更新日  2010年05月20日 22時09分05秒
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