越乃Shu*Kura#1
鉄道関係者の間で評判の高い観光列車が新潟で走っています。地酒王国新潟が誇る日本酒の楽しめる越乃Shu*Kuraです。車両はキハ48の3両を改造したもので、側面はリゾートしらかみと雰囲気が似てますが、顔はオリジナルそのものです。赤旗を掲げていますが、これは始発駅の十日町で整備中の様子を撮ったものです。前照灯はLEDに換装されています。寒地向け車両のため、空気バネ台車を履いており乗り心地は良好でした。1号車の車内になります。ペアシートやボックスシートが主体のびゅう旅行商品専用の車両で、申し込んで乗車すると、ウェルカムドリンクやおつまみ弁当(Echigo-Breakfast, Echigo-Kurameshiと名前がついており、往路と復路で内容が異なります。)、大吟醸のボトル、お猪口での純米大吟醸、ミネラルウォーターがセットになった食事が楽しめます。さらに、お土産の巾着とお猪口までくれるのでコレはたまらないですね(^~^)。勿論、お酒が飲めない方や未成年用にソフトドリンクがセットになったものも提供が可能です。子どもさん向けには料理の他、レルヒさんサイダーなどのドリンクがセットになりますが、お土産のお猪口はもらえないようになっています。パンフレットも確認しましたが、お猪口は20歳以上限定でした。3号車です。指定席券だけで乗れる一般車でシートピッチの広い豪華なリクライニングシートは、言うまでもなく乗り得です。私はびゅう旅行商品で予約出来なかったため、当日予約して乗りました。越乃Shu*Kuraは快速として運用されるので、青春18きっぷで乗ることが出来ます。2号車はバーカウンター兼イベントスペースになっています。欧米のバーのような立ち飲みが基本です。2号車の反対側は「蔵守」という車内販売カウンターになっていて、ここで追加の日本酒やお土産、おつまみ等を買えるようになっています。越乃寒梅はやはりメジャーポジションである中央に鎮座しています。常時5種類が楽しめるようになっていて、定期的に銘柄は入れ替わります。勿論、日本酒も楽しんできました。びゅう旅行商品についているお土産のお猪口を車内で買うことが出来たので、お猪口と一緒に辛口の純米吟醸をオーダーしました。おつまみは鮭とば、ハラス、いくらのセットでホテルハイマート謹製です。ホテルハイマートは駅弁の鱈めし、鮭めしで有名で、日本酒に合うベストマッチの駅弁として狙っていたのですが、残念ながらなかったのでこういう形となりました。ですが、素材を吟味したおつまみは新鮮で、お猪口の吟醸酒もクイッと進みます(^~^)。車内ではジャズの演奏を聞くことが出来ます。乗ったときはリクエストも受け付けていて、小学校低学年くらいの女の子が乗っていたことから、天空の城ラピュタの主題歌である「君を乗せて」を弾いていました。また、2号車では日替わりで各蔵元さんの試飲会も行われるので、純米酒やオリジナル貯蔵酒などが楽しめ、気に入れば購入も可能です。越乃Shu*Kuraは週末を中心に十日町~上越妙高間で運転されますが、日によってはゆざわShu*Kuraとして上越妙高~越後湯沢間を走ったり、柳都Shu*Kuraとして上越妙高~新潟間を走る日もあります。今年の夏は新潟の観光列車は注目の一つです。その理由として、きらきらうえつが9月末で引退となることです。18きっぷやえちごツーデーパスに指定券をプラスして乗れるので、きらきらうえつと絡めて乗ることも十分に可能ですし、SLばんえつ物語やおいこっと、現美新幹線と絡めても面白いと思います。軍資金の余力があれば、えちごトキめき鉄道の雪月花も視野に入れることが出来ますので、乗り鉄にとっても面白い夏を新潟で送ることもいかがでしょうか。