カテゴリ:タイ便り
週末、知人のお宅にお呼ばれした。
とても広々としていて、センス良くこざっぱりとしたインテリア (雑然とした我が家とは大違い。。)。 高層階にあるお部屋からの眺めもすばらしかった。 すると、一緒におじゃましていた友人が 「ねえねえ、隣にスゴイものがあるよ」と呼ぶので、ベランダに 出ていってみると。。。。 確かにスゴイ。そこから見えたのは超高級コンドミニアム(コンドー)。 なんと各階にプライベートプールが! さらによく見ると、プールは各階ではなく、2階ごとについていた。 どうやら1つのユニット(1軒)が2階分から成っているらしい。 ひゃー、こんなゴージャスなコンドー、見たことないよお! と、言いかけて思い出した。 そういえば、以前このコンドーの広告が入ってたっけ。 広告を見たときは「いったいどんな金持ちがこんなとこ住めるんじゃい!」 と思っていたけれど、見た感じ全室入居しているようだ。 いるのねえ、お金持ちが。。。 それにしても、プールの掃除とかはどうするんだろう。 まさか自分ではやらないだろうけど。 と、そのときふと眼下の景色が目に入った。 よく建設現場の近くにあるような、建設労働者たちが住むトタン(?) 造りの「掘っ立て長屋」が何棟も並んでいた。 その数からすると、かなり大きな建設工事があるのだろう。 ちょうど隣に、何かを取り壊した跡のような広い空き地があるので、 そこにまた新しいコンドーでも建つのかもしれない。 粗末な「掘っ立て長屋」群に囲まれた、2つの大きな「水槽」が目に入った。 広さは、お隣のコンドーにあるプライベートプール1つ分×2箇所。 よく見ると、仕事を終えた労働者たちがそこで水浴びをしている。 1世帯ごとのプライベートプールと、100人単位の労働者のための 共同「水槽」。 余りにも分かりやすいコントラスト。 貧富の格差がこんなにも隣り合わせに存在することに、切ない気持ちになった。 とはいえ、私にとって救いだったのは、 夕暮れの風景の中、一日の労働を終えて一汗流したり、空き地でサッカーや タックロー(籐製のボールを蹴って遊ぶ)など楽しむ人たちからは、 悲惨な雰囲気は何も感じられなかったこと。 かえって、なんというか毎日の部活の練習を終えた後のような、 ほっとした、のどかな雰囲気が漂っているように思えた。 一人一人の顔が見えるわけじゃないから、私の思い込みといったら そうなのかもしれないけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[タイ便り] カテゴリの最新記事
|
|