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結婚26年アメリカ人夫婦の会話&晩ご飯日記

結婚26年アメリカ人夫婦の会話&晩ご飯日記

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2014.08.28
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カテゴリ:晩ご飯
Qちゃんは「貝」が好き。 ムール貝、しじみ、あさり、オイスター、岩にくっついている小さい貝、「貝」なら何でも好きだ。

この前オレゴン海岸に行った時、 二人でグルテンフリークラムチャウダーを食べた。 Qちゃんに腹いっぱいクラムチャウダーを食べさせ てあげたい。 今夜はベーコンクラムチャウダー。ハート

晩ご飯:

DSCF2030.JPG

ベーコンクラムチャウダー
コーンミールマフィン
サワークリーム

DSCF2034.JPG

留学生ジョーがくれたタバスコ。クリーミーなチャウダーにタバスコをかけると、酸味が入って美味しくなる。

タバスコ。

私が始めてタバスコに出逢ったのは22年前のダナの家の冷蔵庫。 留学生ひろゆきさんが帰国するため、愛用していたタバスコを残していった。 私が引き継いで彼のタバスコを食べ終えた。

アイダホ留学を終えて、私はジャズの街ニューオリンズで住み始めた。 大学卒業1ヵ月前の春休みに大学時代の友人けんじさんを頼ってニューオリンズに下見に行った。

けんじさんはニューオリンズの街の美味しい食べ物を私に食べさせくれた。ガンボ、クローフィッシュ、 ベニア、他にもたくさんのニューオリンズ料理を食べさせてくれた。「Po'Boy Sandwichも有名なんだよ」と食通のけんじさんが言った。「Po'Boy Sandwich」はまだ食べたことがなかった。

その日大学に行ったけんじさんを見送った後、湿気で生暖かいニューオリンズの街を私は一人でぶらりと歩いた。

ニューオリンズのPo'Boy Sandwichの看板が立っていた。旅行者の私は猫のひたいくらいのPo'Boy Sandwichレストランの扉を開けた。 小さな店内の壁の棚にHot Sauceが隙間なくぎっしり並べてあった。

Liuzzas-Oyster-Poboy.jpg

昼時の忙しい店内。 客の様子を観察した。客はカウンターでPo'Boy Sandwichを受けとると、壁の棚から好きなHot Sauceを選んで、Po'Boy Sandwichにドバドバとかける。 私も地元客の真似をして、揚げたてのオイスターが挟まれたOyster Po'Boy SandwichにHot Sauceをドバドバとかけて食べた。

ニューオリンズは全米でも「食」で有名だ。確かに「Po'Boy Sandwich」は旨かった。腹を満たしたせいか、緊張も解れ、私は小さな店内を見渡した。

DSCF2036.JPG

窓際に旅行者への葉書スタンドがあった。 ニューオリンズの街の風景の葉書がほとんどだった。その中に「この葉書」を見つけた。 この葉書は「その時の店内に置かれてあるHot Sauceの写真」だった。 私は感動して、その葉書を買って、翌日アイダホにいるQちゃんにニューオリンズの様子をその葉書に書いて送った。

DSCF2037.JPG

日付けが「March 27 1995」になっている。 1ヵ月後、私は卒業式に出席せずにニューオリンズへ飛んだ。9月からQちゃんはニューヨークの大学院に進み、二人は卒業を機に別々の道を歩むことになっていた。

離れてみると始めて相手の存在が良く分かる。

大学を卒業して、Qちゃんがニューオリンズにやってきた。 プロポーズを受けたが、私は断った。 その後私は帰国して、Qちゃんが追いかけるように日本にやってきた。

「人の心理」はわからない。 「君とは結婚しない」と4年間言っていた男に、「さよなら」と男の目の前から姿を消したら、 男は急変し、「僕と結婚してくれ」と懇願する。

「せっかくプロポーズをしてくれる男がいるのだから、 この機会を逃してはいけない(そうでないと、一生結婚はできないかもしれない)」

半年後二人は金沢市役所で籍を入れた。 18年前になる。

Qちゃんは付き合っている時から優しい人だったが、結婚して旦那さんになってみると「Do I deserve this man?」と思うほどの旦那になった。 今でも「Do I deserve him?」と思うことがある。 私にはでき過ぎた人だ。ありがたい。

Qちゃんの明日の弁当:

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コーンミールマフィン
ベーコンクラムチャウダー
西瓜
プラム

8年前、Qちゃんとの離婚を考えて、私が日本に3ヵ月戻っていたとき、 父は「あんなに良いあんちゃんを旦那にしておいて、お前は我がままだ。 お前の戻るところはQちゃんのところだ。 休養したいだけしたら、またQちゃんのところに戻れ。 今度来るときはQちゃんと一緒じゃないとお父さんはお前と会わないからな」と言った。

そういっていた父が亡くなり、前ほど私は離婚を考えなくなった。 帰るところがなくなったからだ。 Qちゃんに世話になるしかない。 それが一番幸せだと思えるようになった。 それが一番幸せだと信じるようになった。

父よりも、 母よりも、 姉達よりも、長い付合いになったQちゃん。 Qちゃんと一緒に暮らす。 私が一番望んでいることだ。

Qちゃんがいるから、私はまだ生きていける。

Qちゃんに感謝。

明日もがんばろう。


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最終更新日  2014.09.12 12:48:40
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