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結婚26年アメリカ人夫婦の会話&晩ご飯日記

結婚26年アメリカ人夫婦の会話&晩ご飯日記

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2020.02.04
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カテゴリ:晩ご飯
日本の相続手続きで頭が一杯の生活が続いて5ヵ月目に入る。

日本の姉妹の相続意思や意見を、米国籍の三女の立場から考察し、私の専門弁護士に相談しながら「私に相応しい相続手続き」を決断し実行に取り組んできた。

遂に「日本の相続手続き」の最終段階に入ってきた。

米国籍の私は国籍喪失届を提出して日本国籍を失っている。 有効な日本国籍パスポートを所持しないため、私は「日本の相続手続きに必要な書類」を日本大使館/領事館で発行してもらえない立場にある。 そのため私はアメリカ公証役場で「日本の相続手続きに使われる書類」を用意しなければならなかった。 アメリカ公証役場で日本の相続書類を揃えるのは予想以上に難儀で時間がかかった。

アメリカ住在の日本国籍者/日本国籍喪失者は「印鑑証明」の代わりに「サイン証明 (署名/拇印証明)」を日本の相続手続きに提出する。アメリカで取り引きを行う場合は書類に署名をするだけで印鑑は使わない。そのため多くの公証役場の公証人は「日本は実印社会」であることを知らないため, 「日本の相続手続きの書類」に私が署名をして拇印を押す行為を公証するのを断る公証人ばかりだった。署名と拇印の公証を求める者は元犯罪者か違法移民などの非法的書類の公証を求めているのではないかと疑って私の依頼を断る公証人が多かった。

捨てる神あれば拾う神あり。

私の立場を理解して快く公証してくれた法律公証人に出逢った。 私は彼にサイン証明を公証してもらい、 そのサイン証明書の「公証文訳(翻訳)」を自ら作成して、 その「公証文訳(翻訳)」が正しい内容であるか弁護士に確認をしてもらった。 弁護士から「公証文訳内容は正しい」という承諾を得た。あとは弁護士事務所に「公証文訳(翻訳)」を郵送し、私が送った「公証文訳(翻訳)」に担当弁護士が「書類の正訳を認知する」という法的判子を書類に押して「サイン証明書」が成立する。 (注意: 「私の相続手続きの流れ」であり、個人個人によって書類手続きの過程や形式は異なります。)

日本から相続手続きの書類が届いた。 私は書類に署名と拇印を押さなければならない。だが、家には拇印に使う「スタンプインクパット」がない。 近所の店を回ってみたが「スタンプインクパット」が売られていなくて困っていた。

捨てる神あれば拾う神あり。

私はQちゃんの会社の事務所に「スタンプインクパット」があるのではないかと考えた。 即座に会社のQちゃんにしょんぼり「会社の事務員に私の事情を説明して『スタンプインクパット』があれば1日だけ借してもらえないか尋ねてみてほしい」とメールで頼んだ。

4時間後会社のQちゃんからメールが届いた。

クール「ななちゃん、事務所から『スタンプインクパット』を手に入れたよ。 例しに僕の親指で紙に拇印をしてみたよ。 良い感じに指紋が写っていたから書類の拇印には問題はないと思う。 でもインクが強くて 何度も親指を洗って紙で拭いてみてもまだインクが落ちない。」

ひとまず安心した。

夜になった。

クール「ただいま~。」

スマイル「お帰りなさい。 Qちゃん、『スタンプインクパット』を家に持って帰ってきてくれた?」

Qちゃんによると、偶然にも事務員は元公証人であり「外国書類の署名と拇印の公証」に理解を示して、会社の事務所の戸棚で埃をかぶって眠っていた「スタンプインクパット」を取り出して、喜んでQちゃんに手渡してくれたそうだ。



「スタンプインクパット」をどこで手に入れようかと1日中心配していた。 Qちゃんと親切な事務員のお陰で緊張の糸がプツンと切れた。 その夜は夕飯もろくにとらないで就寝した。

翌日私は朝4時に起床した。 昨日は夕飯を充分に食べていないので、頭に充分な糖分が運搬されていなく、明確に思考と判断ができない。一先ず薄暗いリビングのソファーに座り「今日の予定」を紙に書いた。今日の達成目標は「法律事務所に日本の相続手続き書類を郵送する」だ。まずは心を落ち着かせるために自分に日本茶を入れた。

目がクラクラする。 血糖値が下がっている。 チョコレートを食べた。 もう1枚食べた。 もう1枚食べた。 私は書類記入と署名と拇印を目前にして緊張してやけくそになってチョコレートを求めている。 アル中患者が現実逃避するために酒を求めるのはこのよう衝動なのかもしれない。



相続手続き用紙に記入と署名をした。 あとは手続き用紙に拇印を押すだけだ。 右手親指の指紋の表面を「スタンプインクパッド」で転がして、書類に拇印を押した。 (フォト: 私の脳の思考と判断ができていないためか『フォト撮影』も集中できていない。)



法律事務所に郵送する相続手続き書類は揃った。 近所の店が開店したら「書類を入れる封筒」を買ってくる。 それまで普段の家事を行う。 ベッドメイキングをする。



私にとって「今日は大事な日」になる。 胃袋にがっつりと栄養を入れておく。朝食に即席シーチキンレタス手巻き寿司をしっかり2本食べる。



9時になった。 近所の店で「書類を入れる封筒」を買ってきた。



担当弁護士へ手紙を書いて相続手続き書類と同封する。 封筒に法律事務所の住所を書いて郵便局に行って封筒を郵送する。



書類を郵送するために郵便局へ向かう。 必要ならば血糖値を上げるために100%林檎ジュースと梅おにぎりを持参する。

郵便局で「日本の相続手続きの書類」を郵送した。

今日の目標を達成した。

今日はもう何もしない。

I deserve it.



今日は奮発して飲茶。



明日出勤するQちゃんの鞄に「スタンプインクパッド」を入れておく。 親切な事務員の方に感謝のメモを添えて。弁護士への「書類を郵送しました」という報告と「書類封筒フォト添付」は明日の朝に回す。 今日はもう疲れた。 もう寝る。





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最終更新日  2020.02.04 21:53:55
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