カテゴリ:マスコミ
一つは、テレビについて。
報道番組でよく出てくる「被災者に励まされる」「勇気をもらった」「勇気を与えたい」という言葉が、正直、よく分からなくなってきている。 本当にそういう場合もあるとは思うが、テレビでも、便利な定型的な言い回しとして、安易に使われ過ぎていないだろうか? 発言した人が、その言葉で思考停止しているように見えて、仕方ないのだ。 本当に、本当なら、自分のどういった部分を図らずも励まされたのか、被災者に何をする勇気を貰ったのか、また、被災者に何をする勇気を与えたいのかを、一歩踏み込んで発言して欲しいところだ。 もう一つはラジオについて。 ラジオのパーソナリティやアナウンサーが、「震災のときこそ、ラジオが必要なメディアである」というような主張、というより自画自賛を、自ら発してしまっている例が多いのが気になるのだ。 それって、本来、自分たちから言うことではなくて、リスナーに役立つ放送をやり続けることで、リスナーから自然と出てくる評価であるべきだと思うのだ。 それを自分から言ってしまっては、台無しだと思うんだけどな。 これを契機に、ジリ貧状態のラジオの地位向上を、という気持ちや意気込みは分かるんだけどね。 もちろん、テレビや新聞などの他のメディアが、ラジオを評価して記事になるのは、客観性があっていい。 その意味では、偶然、震災直後から1週間の小島慶子を、テレビで取材し続けた「情熱大陸」は、ラジオの良さと小島慶子の強さが伝わる、大変いい番組だった。 テレビ番組なので、多分早晩消されると思うが、見られるうちに見て欲しい。 また、TBSに限らず、文化放送の太田さんも、ニッポン放送の上柳アナも、地震直後の冷静さは素晴らしいな。 小島慶子の声がかすかに震えているのが妙にリアルだったりする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月16日 23時07分41秒
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