『Dear,こげんた』 風化させないために*追記
以前から、楽天仲間さんのサイトでもずっとリンクされていたこのサイト。そしてこのサイトがきっかけで、1冊の本が出来上がったのが、2004年7月。読んでみようと思いつつ、正直、HPを見ただけで涙が出てしまい、先に進む勇気が出なかった。インターネットをやっていると、この事件の内容をご存知の方も多いとは思うけれど…。こちら↓のHPに詳しく載っているので、まだご存知でない方は見てみてください。そしてこの夏が終わる頃、やっと本が手元にある。現実を見なければいけない、と誰もが言う。私ももちろんそう思う。現実を知ることによって、立ち上がろうという気持ちが湧き上がってくることも、この本の中に紹介されているケースで理解できた。-------この本は、著者のmimiさんが事件を知り、立ち上げたHPに寄せられた投稿などから成り立っている。そこで、色々なケースが出てくる。-------前半の何通かの投稿には、悲惨な様子が文字になって載っている。私には、どうしてもその文字すら、正視することが出来なかった。大体のことはHPでも知っていたし、精神がまともな人ならもしその状況を見たら、普通ではいられないと思う。その描写の文章を読んだだけで、夜、鼓動が早くなってしまい落ち着かなくなった。こんなことを書くと、みんなが引いてしまって、この本を手にとってくれなくなってしまうのではないか、と心配になるが、あまりに、身体と心が弱っている人は、元気になってから読めばいいし、興味はあるけどちょっと怖い、なんて思っている人は、その描写部分を飛ばしてもいいと思う。著者の言いたいことは伝わるはずだから。ただ、それだけ、悲惨だ、ということ。。。この一つの事件の過去にも現在にも、同じようなことは起きている。今回、犯人は異例の有罪判決を受けたそうだが、本の中でみなさんが書かれているように、「終わりじゃないんだ」と強く思った。こんなことは起きてはいけないことだ。許されることではない。犯人が裁判で裁かれるというところまで、世論を社会を動かしたmimiさんと、関わったみなさんと署名の力。。。行動を起こさなければ、何も変わらないということを教えてくれた。私も、自分に出来ることをやっていこうと、改めて考えさせられた。書きたい想いはたくさんあるのに、言葉にならない。ただ、この事件を風化させちゃいけない。この世に生を受けたもの全ての命を粗末にしちゃいけない。そして、もしかしたら無表情でこんな文章を読んでいるのかもしれない青少年が、山ほどいるのかと思うと、ぞっとする。アメリカの動物愛護団体では、色々な側面からの研究で、犯罪者が幼年期、思春期に動物虐待を繰り返し行っていたという事実が実証されたそうだ。(一部、本文より引用)こういう事件を減らしていくには、気が遠くなるような作業が必要なのかもしれない。でも、ここまできてしまった現在に至るまでに、歪んだ社会が関わっているとすれば、無関心ではいられない。『Dear,こげんた』楽天でも買えます。**************************************************ふぅ~。ちょっと疲れてしまったので、のちほどみなさんのところにおじゃましに行きま~す(^_^)/**************************************************今日、この日記にコメントをつけてくださったことに感謝しています。みなさんが、動物・植物・人間、この世に生かされているもの全てに愛情を持っていることをよく知っているつもりです。きっと多くの方が、この本の内容をご存知で、辛い想いをされているのでは、と想像していました。だから、この本について書いても、思い出したくない想いをほじくり返されるようで、目をそむけたくなる気持ちが、痛いほどわかるのです。でも、通り過ぎずにコメントをくださった。たとえそれが辛い気持ちを書くことであっても、ここに残してくれたことが私は嬉しいんです。どうもありがとう。。。