大掃除中に
今、住んでいる家は、工場(自営)と同じ敷地内にあって、以前は夫の叔父が住んでいた。その叔父が亡くなり、配偶者である叔母が、息子達とよそへ移るというので、私達家族が入ることになった。あれから10年。きょう、シンク周りを拭いていると、取っ手のところに、まだはがされていない保護シートが貼ってあるのに気づいた。この家が新築されたのは、もう25年位前だから、叔母も、そして私もずっと気づかずにいたというわけだ。ふと、この家が新築された当時に、父とこの家を訪れたことを思い出した。当時、父と叔父は仕事上の付き合いがあり、どういういきさつだったか、そのとき父に同行した私はまだ高校生だった。その5年後に、私はこの叔父の甥と結婚し、さらに10年後にはこの家に住むことになろうとは、お釈迦様でも知らぬホトケのお富さんさだったはずである。