NAO茸

　2003 9 15　優勝マジック２。　阪神対広島で、阪神が勝利し、ヤクルトが負ければ優勝（だったかな？）

　その日はあいにくデーゲームで俺は学校にいた。しかもクラブがあったので帰宅が遅い。前日優勝が決まりそうな状況になったのをみて、「明日クラブ休んでいいですか？」と言いかけたぐらいなんですが。
そしてやっと下校の時間、スクールバスに乗るため並んで待機していたときに、虎党のある先生が、「○対○、満塁でバッター桧山！」と報告してくれて、大騒ぎしていたのを覚えています。（結局ひーやんは凡退でしたが。彼らしいというか、何と言うか^^;）

　急いでバスに乗り込んで、頭の中はそのことだけでいっぱいでした。

　帰ってから鞄もほっぽりだしてＴＶをつける。映ったのは満員のライトスタンド。はじめて映ったこの映像をみて、今まで見たことのない少し不思議な気分でした。その後、赤星のサヨナラ打で勝利し、横浜ヤクルト戦を待っている最中と知り、まるで自分も歓喜の瞬間を待つ甲子園の中の一人のように感じていました。

そしてスクリーンに映し出される横浜戦。ベンチから飛び出す選手たち、抱き合う星野と田淵。５万３０００人の六甲颪、チャンピョンフラッグを誇らしげに手にしてその中をまわる選手たち、今岡が泣いている。このような光景を見て、「優勝したんだ。阪神が１８年ぶりに優勝したんだ。」と自分も不覚ながら涙を流した。選手、首脳陣、球団、ファンが団結して手にした、感動の優勝だった。

　あれから１年。星野は去り、島野、田淵らもチームを離れた。今あの「阪神タイガース」は何処にいるだろう。人々に感動を与えた姿は今もあるだろうか。　「ネバーネバーネバーサレンダー」”絶対あきらめない”のキャッチフレーズのもと、一つの目標のためにチーム一丸となって掴んだ「優勝」を忘れるな。夢の続きを岡田にたくした俺らにできることは、これからもずっと阪神を応援し続けること。
　夢の続きを取り戻して欲しい。