400776 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

COCOON DIARY

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

cocoon70

cocoon70

Freepage List

Calendar

Archives

June , 2024
May , 2024
April , 2024
March , 2024
February , 2024

Category

Comments

コメントに書き込みはありません。

Favorite Blog

葉山女子旅きっぷは… luana☆さん

Bchannail Bchan☆さん
ちのぴぃの雑記録 ちのっぴいさん
再挑戦への記録☆目指… ochie♪さん
エージェント・代理… 田邊伸明さん
July 1, 2007
XML
カテゴリ:スポーツ
我が家のコロ助korosukeがダンスの関係でチームで遠征。
ぽつんと一人、家にいる私です。
掃除して洗濯して家事をして、なにをしよう…
と思いながら、テレビをつけていたら…
やっていたノンフィクションに釘付けになりました。
ノンフィクション大好きなもので…

とある高校の野球部が舞台。
サラリーマンを経て、野球部の監督をして甲子園を目指したい、
という異色の経歴の先生が、10年面倒を見てきた野球部の話でした。
監督、かなりのエリートで、望んだものは全て手に入ってきた、という学歴、職歴です。
そんな人生に疑問を感じ、ずっと好きだった野球で夢を、
と全てを捨て、監督になった人なのです。
10年目で公式戦で初めて勝つまでを追っています。
手に障害がありながら投手をつとめてきた子。
(右ひじから先が奇形で短く、グローブは持てません。
左で投げて、左に急いでグローブをはめ、守備をします)
キャッチャーとしてこれを支える彼の双子の兄弟。
さらにこの家は父子家庭で、深夜勤をこなしつつ、兄弟を育ててきた父親がいて、
男3人肩を寄せ合うように生きています。
外野をやっている子の家庭は、
高校に入ってある日突然、父親が出て行ってしまいました。
ピッチャーになりたかったその子の夢を知っていて、
高校入学の時にはピッチャー用のグローブを贈ってくれたという父親。
いなくなった今も、そのグローブを宝物にしながら、
希望通りのピッチャーとしてではなく、外野手として守備をこなしながら、
部活のあとはバイトで母親と妹を助けています。
深夜まで仕事をしている母親とはすれ違い。
家事も手伝いながら、黙々と練習しています。
三塁コーチャーズにいつも立っている子。
体格的に恵まれず、一度も公式戦に出たことがありません。
それでも、毎日深夜には素振り。
誰よりもまじめに練習し、いつも真摯に取り組んでいます。
レギュラーになれなくても、野球がなかったら生きていけない、というほど野球が好き。
でも、この子の家も決して裕福ではなく、
修学旅行には積み立てができないせいで参加できなかったほど。
せめて野球は好きなようにやらせてやりたい、と親は静かに見つめています。

監督がこの学校を辞める決意をした10年目の夏。
県予選1回戦で窮地に追い込まれながら、
試合前に辞意を示して涙を見せた監督のために、
そしてなによりも自分のために、と生徒達は奮起。
公式戦初となる勝利のために、9回に大逆転劇を演じるのです。
口火を切ったのは2アウトから、一度も公式戦に出たことがなかったあの子からでした…
そして、その試合は今までのどんな試合よりも価値があった、と監督は振り返るのです…

スポーツってこれだよな、ってしみじみ感じました。
なんのために?
誰のために…?
やっていてふと頭に疑問がよぎるときもあります。
でも、答えは「好きだから」だけなんですよね。
勝てなくても、レギュラーになれなくても、
そのスポーツが好きだから…
続けていく気持ちは、本当にただそれだけだと思うんです。
このフィルムの中には、
そうしたシンプルな真実がありました。

公式戦に一度も出たことがなかった子の親は、
自分の子供の出ていない学校の試合のビデオを、
子供と一緒にニコニコと見ていました。
自分の子供が試合に出られない状況を聞かれ、
「自分だったら続けていけないよね」と答えた父親。
「ほんとに野球が好きなんだよね」と母親も答えていました。
障害のある子の父親は、こっそりと公式戦を見に来て、
監督に「逃げるな、勝負しろ」と怒鳴られている息子を見つけ、
静かに職場に戻っていきます。
「障害があろうとなかろうと、それは関係ない。お前はうちのエースなんだぞ」
という監督の怒号は、父親にはどのように響いていたのでしょう。

こうした親たちの姿に、私もすごく感じるものがありました。
やっている本人が一番苦しい。
出られなかったり、勝負できなかったり、思うようにできなかったり…
そのとき親はどうするのか… と聞かれたら、
態度を変えず、平然としていること…
親にできることはそれだけなんですよね。
そして、その子がもうやめる、というまで、
どんな状態でも自分の子供を見守ってあげること、だけなんです。
それを忘れちゃいけない…
すごくそう思わされました。

監督も、一人ひとりをよく見ている人でした。
この子たちが引退する最後の校内の紅白試合で、
父親から贈られたグローブでマウンドに立て、と、
外野手になっていた子の背中を押しました。
こうしたことってなかなかできることじゃありません。
公式戦のような部分で形にならなくても、
きっとこの子にとっては、忘れられないマウンドになったことでしょう。
そうした自分のことも、しっかり監督が見ていてくれたということ…
これからも支えになっていくでしょう。
素敵な指導者だな、と思いました。

結果を求めてがんばるのは当たり前。
でも、すべてが結果だけで図れるものではなく…
結果を出そうとがんばる経過の中にこそ、
本当に大切なことはあるのかもしれませんよね。
結果の究極はプロであり、日本一、世界一なのでしょうけれど、
たとえそこにたどりつかなくても、
大好きなスポーツを通して自分ががんばれた、ということは、
その人の人生においては、なににもかえがたい宝物になるだろうな、という気がします。
それこそが大切なことです…
ハンカチ王子になれなくても、ハニカミ王子になれなくても…
がんばっている人はみんなそれぞれ王子なんだと思うし…
そんなことで飯食っちゃう大人に負けないでみんな楽しんでほしいな、と思いました。
ものにならないんじゃない?
やめたら…?
勝てないじゃない、レギュラーじゃないじゃない…
そんなこと言う親たちにも負けないで…
そんな親たちも黙らせるほどのそのスポーツへの情熱…
やっぱりそれこそがスポーツの全てなんですよね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 1, 2007 06:55:41 PM
[スポーツ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.