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2008.06.07
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カテゴリ:うちめし
早起きできなかった、オフの朝。

今夜から天気が崩れる予報で
この土日の大洗キャンプが流れた。

お魚やさんでみつけた大振りの鯵を買ってきて、
お魚モードになっていた食欲を満たすべく
お刺身とたたきにして、遅いお昼ご飯。
ゴリゴリとした新鮮な歯ごたえと旨味を堪能。

残りはムニエルにでもして夕食でいただくかな…。

そういえば鯵のムニエルって、
高校の家庭科の授業で初めて作ったメニューじゃなかったっけ。
添えはホウレンソウのソテーと粉ふきいも…。



私の母の料理センスは抜群で、
福岡時代はもちろん、札幌でも名古屋でも
父はしばしば同僚をうちに呼んで母の手料理を肴に飲んでいた。

それは平日の夜9時頃にかかってくる
父からの電話で始まることもよくあって、
母は電話を切るなり冷蔵庫の残り物でつまみを作りつつ、
お風呂上がりの顔に慌ただしく薄化粧をするのだった。

やがてがやがやとリビングで飲み始めた“お客さん”たちは
やたらに母の料理をうまいと褒めた。
普段から食べ慣れている私に、
それはお世辞にしか聞こえなかったけれど、
でも、父のリタイア後、東京から福岡に戻ってから
地元で料理教室を初めるころになって、
母は本当に料理がうまい人だったんだと改めて思った。

そんな母の娘でありながら、
私は一人暮らしを始めるまでほとんどまともな料理ができなかった。

一旦はやらせようとしてくれるのだけれど、
なかなか手際よくできない私をみるうち、
母が横から手をだして、結局私は拗ねて投げ出した。

父は、結婚は気持ちだけじゃ持たないけれど、
カミサンの料理がうまいうちは続くもんだと言って、
高校生の私に、毎週土曜の夜のご飯当番を命じた。

料理は一品だけ作っても“ご飯”にならない。
バランスや家族の好き嫌いを考えて献立も考えなさい…。
母が追い打ちをかけた。

週末後半になると献立が決まらず、いつも憂鬱だった。

料理本と首っ引きで、アレンジもなにもない、
レシピ通りのものばかり作ってた。
もちろん、頭にはちっとも入っていかなかった。

でも、結婚した途端、土曜だけでよかった“まともなご飯づくり”は
毎日のこととなり、あっと間にレパートリーが増えて、苦にならなくなった。

そうして気がつくと、料理を作ることが好きになっていた。

今では、私の料理画像に母は目を細める。
たまの帰省の折に作ると、
普段「うまいときは“おいしい”はいわん」と豪語する父も
饒舌に寸評してくれる。

上達に必要なのは、強制なんかじゃない。
なにしろ、おいしく作りたいと思うこと、
そして、おいしいものを作ってあげたいという愛情があるどうかだ。

でも、どんなにおいしく作っても、
ひとりで食べたんじゃ、感動は薄い。
“おいしい”と言ってくれない人であっても、
ひとりより、ふたりがいい。





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Last updated  2008.06.07 18:11:03
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