災害・核ストレスからの回復・成長のためのポジティブ心理学
5月1日に品川で行った<高輪ポジティブ心理学講座 特別連続ワークショップ>に参加してきました。「災害・核ストレスからの回復・成長のためのポジティブ心理学」~PTG(心的外傷後の成長)とは?~知人で相模女子大学人間心理学科准教授 の尾崎真奈美先生が進行し、会場であるアキュサリュート高輪顧問針灸師であり、栃木県鍼灸師会会長である福島日出行先生によるワークを行いました。PTSD(心的外傷後ストレス障害)はよく知られていることですが、PTG(心的外傷後の成長)は、初めて知りました。困難からの成長概念はよく知られていますが,レジリエンス(回復力)とどこが同じでどこが違うのか?PTSD やSOC(首尾一貫感覚)との関係は?PTGを促進 するには何が必要なのか、実証データからポジティブな成長モデルと関連概念を検証する講義でした。3月11日東日本大震災以降、被災者は大きな傷を覆っていると思いますし、被災していない東京在住の私たちも少なからず心的外傷受けたことがあると思います。震災以降不安感や自分の中で培っていた価値観が変わったことがあるかと思います。しかし、災害・原発の放射能漏れへのストレスにおいても新しい自分・世界へと成長していく手がかりとして、ポジティブ心理学が手助けすることができると考えてます。ちなみにポジティブ心理学は、ポジティブ・シンキングとは違うものです。私が思うポジティブ心理学は、希望への心理学だと解釈してます。ポジティブに実存的成長を促すには、ユーモアや芸術、マインドフルが必要となってきます。震災以降、私たちがどのようにポジティブに感じたのか?どのようにポジティブな変化が起こったのか?などを参加者たちとシェアをしました。その中で出た意見は以下のとおりです。・家族、友人、パートナーなどの身近な人たちと話し合う機会が増え、シェアした。・日常への感謝。・人への愛しさを再確認。・就活中の若い人たちが就職が決まって、初任給をもらったらその初任給の一部を義援金に回したいと話していた。・被災地に赴いたボランティアに参加者が被災地の悲惨な状況にダメージを受け、参加者たちの心のケアをするためにボランティア仲間でミーティングをする。・心の痛みのシェアする。→ カタルシス・日本人の礼儀正しさ、忍耐が世界で評価され、世界が日本に対して見方が変わった。→日本がロールモデルとなっていく?・電気、原発問題を考える。・自分の生き方や幸せについて改めて考えた。・人への貢献・昨今婚約指輪が売り上げを伸ばしている。→ 結婚 → 絆を深めたい震災以降、私にも何かできることがある、みんなと共感したいという思いを持つことが、ポジティブな気持ちになっていくことになります。心理学の父と呼ばれるウィリアム・ジェームスの見解によると、「誰かの役に立ちたいという熱意はあらゆるところにあった」「これをアメリカ的、またはカリフォルニア的であると賛美するのは簡単だ・・・だが、私が書いているものは人間の本質の正常で普遍的な特質であると思いたい」(『地震の心理的効果について』James, 1910)ウィリアム・ジェームさんはカリフォルニア地震を経験して、このように説いたそうです。震災以降、気持ちが不安感を持つことも多いけど、性善説を説うことは希望への道に繋げるんだなと思いました。長いので、続く*************************私の日記は、5月1日のワークショップの内容が続きますが、高輪ポジティブ心理学講座 特別連続ワークショップが、毎週日曜日に開催してます。