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カテゴリ:ビジネスTips
■アメリカ大統領選、勝利の原動力はネット戦略にあった!(2008年11月5日) アメリカの新大統領に黒人として初の大統領が誕生しました。 今回の大統領選はCHANGE(変革)をうたったオバマ氏が 下馬評どおりの圧勝でした。 今回の大統領選でオバマ陣営はインターネットを駆使した 選挙戦略があったことが勝因だと僕は思っています。 アメリカFacebookの元ファウンダーのクリス・ヒューズ氏を 選挙戦略のブレインに投入したことが大きいと思います。 オバマ陣営はウェブを政治ツールとしてかなり上手く使いこなしました。 2億ドル以上の寄付金を集めたり、組織固めするためにSNSを駆使したり、 Youtubeでの動画配信、当然ブログでの情報発信、携帯電話番号を登録 しておけば副大統領候補を先に教えるなど、 完全に選挙2.0を思わせる近未来的な選挙活動(マーケティング)だった と思います。 こういった戦略的な有権者の囲い込みがあって、 更にアメリカ経済の破綻が重なり、 CHANGEというキーワードが活きてきたと思います。 マケイン陣営がネットに力を入れなかったのと対照的です。 ウェブを使ったネットワーキングが非常に重要だったという ことだと思います。 でも今回のこのオバマ陣営のネット戦略は簡単そうで 実は相当難しいと思います。 よく、簡単にネットでコミュニティを作れば口コミで広がるよと、 にわかマーケッター的なことをいう人がいますが口コミを発生させるって 相当大変です。 アルファブロガーを囲えばいい、と言う人もいますがそれだけでは だめです。口コミは発生しません! 僕が思う口コミ発生のメカニズムは以下のとおりです。 まず、口コミを発生させるためには3種類のブロガーを囲う必要があります。 以下のとおりネーミングしました。 1.達人 ⇒インフルエンサー、匠の人、商品のこだわりをうたえる人、店長 ある特定のジャンル、業界に対して語れる人 2.おしゃべり ⇒いろんなブログをブックマークしている人、野次馬 3.アンカー ⇒自分のブログをブックマークしている人の数が多い人 一般的に世に対する影響力を持った人、著名人、タレント、芸能人? この3種類のブロガーを有機的に結合させることで 効果の高い口コミが発生する訳です。 達人がうんちくを語り、その内容をおしゃべりが広め、 最後にアンカーがダメを押すというのがポイントです。 オバマのウェブを駆使した選挙戦略もこういった ネット上でのユーザを上手く有機的に囲いながら、 適切な情報を適切なタイミングで提供したからこそ、 有権者に響き、選挙に勝利できたのだと思います。 もはやビジネスも政治も生活もウェブなしでは成り立たない 環境になってきました。 上手く利用し、利用されたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 6, 2008 10:09:33 AM
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