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ナラティヴ ひとり語り

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2013.01.03
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教会の合同例会のテキストが、藤井理恵・美和=著『たましいのケア病む人のかたわらに』(いのちのことば社)を終え、佐藤彰=著『続 流浪の教会』(いのちのことば社)に入った。

『続 流浪の教会』の「はじめに」に、次のように書かれてあった。

 なりふり構わず何にでもいい、一縷の望みや少しでも力になると思われるものならすがり、取り込みながら、ここまでたどり着きました。あの日、訳も分からず投げ出され、揺さ振られ、逃げ続けた私たちは、震災2か月後に出版された『流浪の教会』を多くの人が手にしてくださっているというニュースを耳にし、力を得ました。孤独だったのです。
 もしかしたら私たちは、このまま大きな渦の中に巻き込まれ、人知れず果ててしまうのだろうかと深い闇や恐怖、悲しみと不安に覆われていました。そんな中、多くの人々が私たちに関心を寄せ、見つめているという知らせは、途方に暮れていた私たちにとって、どれほど大きな励ましとなったでしょう。もしかしたら私たちは、極限状態の中、突如差し込んできた暖かな眼差しを背に受けて、それを糧に、ここまでいのちをつないできたのかもしれません。(『続 流浪の教会』より)

この言葉を読んで、慰められたような気がした。

震災と原発事故のために居場所を失い行き惑っている人たちを見ながら手を差し伸べることも、居場所を提供することも出来ず無力感に打ちひしがれそうになっていたのだった。何も出来ないと思い、本を買っただけだったのだ。それをこのように受け取って、「糧にして、いのちをつないできたのかもしれない」と言ってくださる。この言葉に私の方が励まされたように思った。

私たちの力は小さい、取るに足りないものかも知れない。けれど、その小さい力を積み重ねていこうと思う。






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Last updated  2013.01.03 13:33:07


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