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テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ママのお仕事
【ママ日記】
この時期になると必ず思いだし、ゾゾゾォ~!っとなることがある。 以前、老人ホームに勤めてた頃「ひな祭り」が近づくと一階の玄関前に「お雛様」が飾られていた。 これがまた豪華なお雛様ではあるが、施設長(かなり高齢!?)のお母様の代からのものらしく、 よくよく見てみるとホント怖いもんだった… 顔の一部分が剥げ落ちていたり、三人官女の一人の手首から先がポッキリおれてなくなっていたり、髪の毛が異様に乱れ、ある部分が長くなっていたりで。 ただでさえ、老人ホームでの夜勤ってなんて怖いんだろう…といつも泣きそうだった私なのに、 そんな私を面白がって優しい!?先輩方が 「あのホール奥のトイレさぁ、誰かが入ったのを感知して水がジャーって流れるようになってるけど、絶対誰も入ってないよ!って時にいきなり流れる音がしたりするよね~」から始まり 「そうそう、この前ね、夜中にあっちの非常階段からズリッズリッ!と足音聞こえたってよ」なんて話を夜勤入り直前の私に聞かせてくれた。 で、極めつけは「今日ね、例のお雛様の飾りつけしてあったよ!あ、今日の夜勤ん時にチャリチャリ…チャリって鈴の音が聞こえたら足元気をつけてね、一列になって廊下を歩いてあるかもしれないから踏まんようにねぇ!」と凍りつく私を置いて帰って行く。 夜勤帯は二人体制。で、二階と三階にひとりずつに分かれて仕事をし、三階を受け持った方が一階の薄暗い洗濯室にオムツやなんかを夜勤中に何回か回しに行かなければならない。 その日はペアの先輩がずっと三回が続いてたってことで、私が三階を受け持った。 怖い…怖い怖い~!と思いながらも業務に追われ夜勤も中盤に差し掛かった時、一階の洗濯室へ行かなければならない時が来た… エレベーターが開いた目の前にデーン!と飾られているらしい「お雛様」を見ないように見ないようにとオムツの台車をゴトゴト押して通りすぎようとした時、台車のタイヤに何かが挟まった!? あれっ!と、しゃがんで手でとったところギャアァ~!「お内裏様の生首」じゃんよ~!!! その時、叫んだかもどうやって三階にあがったかも覚えてないが、当直室にノックもしないで駆け込み半狂乱で当直者に助けを求めたと… ゴロンと横になり深夜番組を見ていた指導員さんは「首が~首が~!」と意味不明のこと口走る私を見て、入所者の方に何かあったのかと思い焦ったと。後で当直者だった指導員さんに聞かされた。 なぜ、お内裏様の顔がゴロンと落ちていたか!?ちょうど飾ってある所は曲がり角で、急いで通ってると雛壇に当たる人も少なくはなかった。 おまけに古い古いこの人形達。体の部分にチョコンと頭を乗せているような状態だったことも翌年に知った。 その上、その指導員さんには「あん時の○○さんの顔が一番怖かったって~!」と散々笑い者にされ続けた哀れな私…。 …が、なぜ私の夜勤の時に限って!!! その日の夜勤は洗濯回しは先輩がやってくれ、どうやって仕事を終えたかも記憶がない… ただ、あの時の指導員さんがミッキーマウスがいっぱいついた真っ赤のトランクスだったことだけは早く忘れたい… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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