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Nov 1, 2008
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カテゴリ:アニメ関連
どうも、またまた1ヶ月間ご無沙汰しておりました。ナスビです。
言い訳がましいようですが、リアルの方でもそれはまぁ色々とありまして。
ブログ開始から3年半を迎える切りの良い(?)11月からまた再開です。
そろそろ安定して更新できれば良いのですが…3日坊主にならないように気を付けなければ。
で、その手始めに書くと言いつつ堪っていたef2期のアニメレビューでも。
結局は単なる自己満足でしか無い訳なんですが…
もし時間が許されるのであれば、流し読みでも良いので是非読んで頂ければと。

蓮治と千尋の物語をメインに、紘とみやこ、景の三角関係を描いた1期「memories.」。
昨年10月から12月にかけて放送された1期ですが、
それで「ef」という物語が完結した訳ではありません。
この2期ではefの物語の核心に触れる、火村夕と雨宮優子の2人による“過去”、
そして久瀬修一と羽山ミズキの2人による“現在”の2つの章で物語が展開されます。
過去と現在の各パートが所々で入り乱れているので、原作未プレイの人は少し分かり辛いかも。
なので、ここでは過去と現在の2つに分けてレビューする形で書いて行きたいと思います。
一応ネタバレは控えるつもりですが、うっかりネタバレしてしまったらその時はご愛嬌。
それでは長くなりそうですが、時間と根気のある方は是非ともお付き合い願います。

「音羽」という名の二つの街。
焼けた瓦礫の上に築かれた本物の街と、
平和で美しい大地にその影を映した偽りの街。
辛い過去を糧に、多くの不幸を礎に。
日々紡がれる営みで、街は人という輝きに包まれる。
本物の街の偽りの影。
偽りの街の本当の自分。
繰り返す想いと、時間と空間が隔てた、その先に求めるそれは――


火村の台詞によってその幕が切って落とされた「melodies.」本編。
その台詞回しや火村の影にキャラクター達のシルエットが流れていく演出から、
「memories.」最終話の優子さんの台詞を踏襲しているように思えます。
ただ何より驚いたのが、冒頭でいきなり「ef最大のネタバレ」をしてしまったこと。
中盤での蓮治の台詞でより明確になる訳ですが、本編開始2秒で
“「音羽」が2つある”ことをばらしてしまって良かったのかどうか…。
個人的に原作をプレイして一番驚かされた部分でもあるのでちょっと複雑な気持ち。
初見の方の意見も是非聞いてみたいものですね。

「想えば、それが始まりだったのかも知れない」
efの象徴とも言える紙飛行機から物語りは動き始めます。
10年前、学生時代の火村と優子さんの再会。
優子さんにとってそれは紛れも無い「再会」だったのですが…
火村と優子さんの関係は2話にて明かされることになります。
「火村夕さん。私、今でもあなたのこと。憎んでいます。」

■オープニング
1期では2話ラストにて初めてオープニングが流れた訳ですが、
今回2期では1話Aパートのラストで流れるという形に。
思えばefにここまで惚れたのも2話ラストの衝撃が大きかったのかなぁ。
1期を見ていた人なら誰もが期待していたはずのオープニングは、
曲・映像共に1期と同等、もしくはそれ以上のクオリティ。
流石はシャフトと言ったところでしょうか。
所々に見られる鉛筆画(凪を意識?)や、サビに入る直前の「eternal feather」
「emotional flutter」「euphoric field」「ever forever」そして「ebullient future」と、
ef歴代テーマ曲の曲名が表示されるカットは個人的にかなり鳥肌もの。
ミズキと優子さんが羽根になって消える演出はやはり最終話で変更されたりするのでしょうか。
キリストを意識してのものでしょうか、十字架に掛けられている火村も印象的でした。
うん、何度見ても感動。



【過去】
Aパートは過去編から。
火村と優子さんをメインに、過去編では学生時代の久瀬や紘の姉である凪も登場です。
凪は2期で初登場となる訳ですが、美術室で裸になって自分のラフデッサンをしていたり、
画材を買うにも一人で買い物ができなかったりと、色々とずれた性格の女の子。
自覚は無いものの火村のことを意識しているようで、
優子さんの登場でちょっぴり焼き餅を焼いている様子。
そして1期でのミステリアスな雰囲気とは相反する性格の、学生時代の優子さん。
火村のことを「お兄ちゃん」と呼ぶように、10年前の彼とは親密な関係にあった彼女ですが、
火村には「あの頃を思い出させるな」という理由で拒絶されてしまいます。

「大変だねぇ。芸術は大変だ。
芸術に携わる者も、その周りの人間も、分け隔てなく巻き込んでいく。
だから火村君?君も巻き込む側になると楽だぞ。」

美術部顧問の雨宮先生の台詞。
絵の才能のある火村を美術部に入れようと口説き続ける雨宮先生と、
絵には興味ないと言い張りそれを拒否し続ける火村。
芸術が人を巻き込むというのは主に美術の凪と音楽の久瀬のことを指している訳ですが、
そう考えるとこの台詞はどこか納得させられるものがあるかも。

「ラフデッサンは裸婦が描くものじゃない!ラフを描くものだ!」
美術室で裸になり自分のラフデッサンを描くという、
一女の子としてどうかと思う行動に突っ込む火村。
「夕がジョークを言ったのは初めて聞いた」と凪も驚くように、
火村のイメージとはかけ離れた発言に唖然。
服を着ろ、とご尤もな意見を訴える火村ですが、ちゃっかりパンツ掴んでるんですね。
凪が下着を穿くシーンはある意味1話最大の見所だと思います。はい。



【現在】
Bパートではミズキと久瀬さんをメインとした現在の章。
Aパートでもちらりと火村さんと久瀬さんのやりとりがありましたね。
大沼監督も仰っていた通り、火村さんと久瀬さんの男のアダルトさがまた良い味出してます。
さて、こちらでは1期でも脇役ながらも景の後輩として登場していたミズキが主役となっていて、
進学の推薦を貰って暇を持て余していた彼女が従兄の蓮治のもとを訪れたところから始まります。
Bパート冒頭で寝ぼけたミズキが「ここどこ…?」と蓮治に訊ねると、
あっさり「オーストラリア。」と答えてしまったのがあまりにも衝撃的。
本編でばらされてしまえばネタバレも何もあったもんじゃありませんが、
蓮治達の住んでいる“音羽”が実はオーストラリアにあった!
なんてことがまさか1話でばらされるとは…
しかし大沼監督のことです、演出次第で更なるサプライズもあり得るかも…期待しています。
他にも、場面ごとにころころ変わるミズキのコスプレなんかが地味に見所。
1期でも千尋の学校潜入に一役買った久瀬さんの女子制服コレクションがまた拝めるとは(笑)
そして久瀬さんの部屋に飾られている彼のもう一つのコレクション「仮面」。
TPOの説明にも使われた仮面も単なる飾りではなく、怖さの演出をより引き立てています。

「俺も生の方が好きだけどね。…ゴムより。」
プロの演奏家である久瀬さんの家を訪れたミズキ。
本物のバイオリンを見て演奏をせがむミズキですが、ある理由から断られてしまいます。
そこで「生(演奏)が良かったのに」と言うミズキに対し久瀬さんが返した台詞。
…ご尤もなご意見ですね(笑)
凪の下着姿といい久瀬さんのゴムより生発言といい、1話からエロネタ下ネタ多し。
efらしくない…と言えばそうなんですが、これ原作は普通にエロゲですし…ねぇ。
ミズキが最初に久瀬さんを見たときに京介が連想されていましたが、
京介といい久瀬さんといい、efの男キャラにはどうしてこうもプレイボーイが多いのか。

「『フェルマータ』…程よく伸ばす。程よくって…いつまでだ…!」
薬が消えたり久瀬さんの身体の中心にヒビが入る演出から、
初見の人でも大方予想はつくと思いますが…
声優さんの演技も相俟って、苦しむ久瀬さんがとてもリアルに感じられます。
久瀬さんはefの人物の中でも一番明度に差があるキャラですね。
ここでいう『フェルマータ』はAパート冒頭での火村さんとの会話から拝借したものでしょうか。
音楽記号で「程よく伸ばす」という意味なんですね。
大沼監督は1期を1話で切った人が多かったことを真剣に悩んでいたそうで、
2期1話では2話以降も視聴者をより惹き付けるための構成を意識した、とのこと。
ラストにして中々インパクトのあるシーンでした。



やはり随分と長くなりましたが以上で。
久々のアニメレビューともありどうにも纏まりが無いような気がしますがまぁ気にせず。
結局は自己満足なので、ね。
作中の根本的な雰囲気は変わっておらず、個人的には期待以上の1話でした。
1期では出番が少なかった優子さんですが、2期でその過去がどう描かれるのか…
演出や原作には無かった細かなエピソードもあり、
原作を知っている身としても今後の展開がとても楽しみ。
このレビューを書いている時点で既に4話まで放映されているので、
5話に間に合わせられるよう今後のレビューもなるべく早く書き上げたいと思いますー。





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Last updated  Nov 1, 2008 11:50:36 PM
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