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July 30, 2010
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カテゴリ:なっとの本棚
9歳児を考える/ヘルマン・コェプケ 森章吾訳

先週と今週の通勤読書はこの1冊だけでした。
今週はお休みばかりだったので、
読む時間が少なかったせいもありますが、

この本は「今、しっかり読んでおきたいぐー」と思い
読了してすぐにもう1度読み返しました。

この本の「はじめに」で紹介されている
著者の先輩教師であるゲルダ・ランゲン先生が
1年生の担任をしていた著者に伝えた言葉。

「いつか、この子たちが
 この豊かなファンタジーの力を失ってしまっても、
 心配することはありません。
 こうした力は必ず戻ってきます。
 それも、違った形になって。」

幼い頃の生き生きとした表情を失いつつある9歳の娘を
私はまさに「心配」していたところだったので

「それは一体どういうことなのだろう?」
一気に本の中に引き込まれてしまいました。


7歳児の四肢は短く、目覚めていて、
周囲の世界と生き生きとしたつながりを持っている。
頭部は大きく、霊性はまだイメージに満ち、眠っている。
周囲の世界と一体化し、模倣の力を持っている。

12歳児の四肢は長く、眠っていて、
内面の世界に向いている。
頭部は小さく、霊性は目覚めている。
模倣の力は失われ
自分自身の感情を外の世界に向けて発する。

7歳児の頭部の性質が一旦消え、
後に12歳児の四肢の性質として現れる。
また7歳児の7歳児の四肢の性質が一旦消え、
後に12歳児の頭部の性質として現れる。

9歳というのは
この性質が切り替わっていく節目である。

シュタイナーのいうこの「頭部・胴・四肢の三層構造」のあたりは
何度読み返しても、しっくりこないので
かなりあやしい説明になってしまいましたが雫

9歳頃の子供が
今まで一体化していた周囲の世界から切り離され
自我を確立していくという、その不安をよく表していたのが

わずか2ページの第10章「強い若木」でした。

バラ色の小さな花に宿った一粒の種。
風がその種を空高く舞いあげました。
種は飛ばされている間、
深い谷間に落ちるのではないか、大きい湖に落ちるのではないか
野火の上に落ちるのではないかと心配しながら、
森の片隅に落ち、そこで眠りました。
目覚めてみると、素晴らしいカラ松の若木に育っていました。
しっかりと根を張り、風に飛ばされる心配もなく
枝を伸ばし、太陽からの力をもらっていました。
やがてこの木にバラ色の花がつき、種ができた時
かつて彼自身も日の光の中でひとつの種になり
谷間や湖や野火に恐れを抱いたことを思い出しました。
でも、今はしっかりとした根を下ろしているので
ちっとも恐くありませんでした・・・・

そうか。
9歳というのは、種が旅立つ時なのか。
地面に根を下ろすまでは
今まで一体化していた世界から切り離された不安を
いつも抱えて過ごしているんだなあ。

そして周囲の大人に求められているのは
「心のこもった温かい言葉」

本当は、子供のその時々に応じた
適切なアプローチとやらを出来れば理想なのでしょうが

難しいことは分からなくとも
「あなたを大切に思っているよ」という気持ちを
言葉に込めることを忘れないようにしていこう。


前半の「創世記」のエポックの話もとても興味深かったです。
ただ、聖書が身近でない私たちには、
同じようには出来ないなあ、と思っていたら
訳者の森章吾さんのあとがきで、疑問に答えてくれていました。

シュタイナー教育は特定の宗教、宗派を支持することはないが
宗教的なもの、人間よりも高次の目に見えない存在に対する
畏敬の念は大切にするということ。

今の日本の教育には、
特定の宗教、宗派に偏らないということにこだわりすぎて
宗教性が排除され

その結果、物質主義で
「自らの能力を伸ばすこと」に目標がおかれた教育になり
肝心の「どのような人間になりたいのか」が置き去りにされている。
まるで、何に使うかは全く教えられずに
「将来必要になるから」とナイフを鋭く研いでいるようだ、と。


シュタイナー関係の本は
比較的読みやすい入門書ようなものしか読んだことがなく
この本も保護者向けに書かれた、読みやすい部類に入ると思うのですが
私の頭では、ヒヨコがピヨピヨないてますひよこ
シュタイナー本人の本なんて、とても手が出せない(T T)

それでも、ずっとシュタイナーが気になっているのは
やはり今の自分たちに必要なものが、
ここに在るという、「勘」。いや「感」かな?


頭の中は、まだまだモヤっとしていますが
一筋の光のような本でした。





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Last updated  August 16, 2010 12:19:31 PM
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