「アナイアレイション ー全滅領域ー」をみて
「アナイアレイション ー全滅領域ー」2018年アメリカ映画、原題も同じく"Annihilation"です。原作はジェフ・ヴァンダミアの小説『全滅領域』です。12の受賞があります。アメリカでR指定、日本でのレーティングは不明です。あらすじ元軍人で医大教授のレナ(ナタリー・ポートマン)は、軍の秘密作戦で出かけたままだった夫ケイン(オスカー・アイザック)が急に戻ってきたものの、どことなく様子が変で別人のようだと感じます。水を飲ませたらコップに血が混じり、驚いて救急車を呼ぶと車中で血を吐き始め、救急車は軍に停められ、レナとケインは軍にどこかに連れ去られてしまいます。気付くと、そこはある日宇宙から飛来した何かにより超自然現象が広がってしまった(エリアX)ブラックウォーター国立公園のそばに設けられた調査本部。ケインは多臓器不全で意識もなく隔離されており、ヴェントレス博士(ジェニファー・ジェイソン)に呼ばれたレナは、エリアXに3年間調査隊を送ってきたがこれまでに戻ってくる者はいなかった、ケインが初めて戻ってきた隊員だ、エリアは確実に広がり続けており、あと数カ月でこの本部建物も飲み込まれ、そしていずれは国までも飲み込まれてしまうだろうと言います。夜、バルコニーから不思議なバリアで包まれたエリアXを眺めているレナに、元救急隊員のアニャ・ソレンセン (ジーナ・ロドリゲス)が話しかけます。そこに同席した、物理学者のジョシー・ラデク(テッサ・トンプソン)、地形学者のキャス・シェパード(ツヴァ・ノヴォトニ)とアニャ、ヴェントレスは、6日後に女性だけの調査隊としてあのエリアXに入る予定、あなたも来ないかというのです。夫には借りがある、夫ケインがああなってしまったには自分のせいだから、エリアXに自分も志願して行きたいと、レナはヴェントレスに伝えます。女性5人で武装し光(シマー)に包まれたエリアXに入ります。気がつくと、それぞれ1人用テントの中で目覚めた5人。持参した食料が減っているので恐らく4日は経ったらしい、でも入った時から後の記憶がまったくない、とにかく移動しようと辿りついた先は沼のような淀んだ湖の側で沈みかけた小屋。建物に絡みつく蔓には様々な花が同時に咲いており、生物学的に不自然だと感じるレナ。するとラデクが何かに小屋内に引きずり込まれ、レナが勇敢にも水につかりながらラデクを引っ張り上げ、助け出します。ラデクを襲った巨大なワニが姿を現し、無我夢中で撃ち殺したレナたちでしたが、ワニの異様な見た目に驚きます。同円心状に並んだワニの歯、花の咲き方も同円心状、属を超えた交配ができないはずなのにそれは異種交配が起こっている証拠…。私の感想ナタリー・ポートマン主演作であることと予告編を見ていたので、きっとお金が掛かった大作映画なんだろうなと思っておりましたが、あまり注目されなかったのでしょうか。冒頭浜辺の灯台に光り輝くシマーが空から飛来し一帯を覆うシーンが出てきますので、宇宙から来たのだということが分かります。いきなり激しく攻撃してくる宇宙人、無言で巨大宇宙船で乗り付け交渉役を待つ宇宙人、地球上の車輌に形を変え地球の共通言語英語をたちどころに話し始める宇宙人(「トランスフォーマー」(・m・ ))とか、これまでにいろんな宇宙人に翻弄される物語を見てきましたが、本作はこれといった対話ができる相手でもなく侵略されているのだという実感も湧きにくい状況ですが、得体がしれない相手だからこそなおさら恐怖心が増しますね。分類的にはホラーにも当るようで、やっぱり本作が一番怖い侵略かも。( ̄□ ̄;)いやどんなに健康で明るく頑丈な人であってもあんなところに入ると次第に浸食・吸い取られてしまうんだろうなと思ってしまいました。('ε') そんな得体の知らない奇妙な世界をリアルに表現したVFXの出来はスンバラシイです、はい。でも、感動はしなかったので、星は3つにしときます。(;´▽`A``☆☆☆