G1オールジャパン竹島特別 開設65周年記念競走(蒲郡) レース展望
正月レースの後から続いていたG1、G2斡旋も、この蒲郡周年で終わります。蒲郡周年の後はGWレースと戸田での一般戦が続きます。ということで、この蒲郡周年で結果を出して、賞金ランキングも上げておきたいところ。このシリーズでも低迷すると、近年にない厳しい状況になることが予想されますから、なんとか頑張ってもらいたいシリーズですね。そういう意味でも注目の蒲郡周年のレース展望をいつものように確認していきたいと思います。今回は、ボートレース蒲郡HPと特設サイト、そして公式パンフレットの3つを確認です。まず、ボートレース蒲郡のHPにあるレース展望から。『 地元の池田浩二が主役の座を譲らない。2月の東海ダービーの走りは圧巻だった。早い段階でエンジンを仕上げ、0台のスタートを連発。優勝戦のポールポジションは菊地孝平に譲ったが、2コースから鮮やかな差しハンドルを繰り出し、見事にVを手にした。スタート力、ターンの切れ味はさすがの一言。今節も走り慣れた水面で、存在感の違いを見せつける。 昨年のMVP男、石野貴之も有力なV候補だ。悲願のグランプリ制覇を飾るなど、昨年の終盤戦は大いにボート界をけん引した。当地はG1制覇の実績もあり、相性は上々。今年は浜名湖周年、近畿地区選で優出を逃したが、本領発揮の走りを期待したい。 峰竜太も負けていない。オールスターのファン投票は4年連続で1位。実力はもちろん、誰からも愛される性格で、ファンの支持は絶大だ。昨年のメモリアルで痛恨のフライング。しばらくは一般戦での戦いを余儀なくされていたが、今後のG1、SG戦線での活躍が楽しみだ。 白井英治の攻撃的な走りも必見だ。3月の下関周年はオール3連対と、抜群の安定感で通算12回目のG1V。蒲郡はデビュー初V、G1初優出を決めた思い出のプールでもある。オールスターに勢いを付ける意味でも、結果が欲しい。 瓜生正義の安定感が際立つ。今年は浜名湖周年、九州地区選、多摩川周年で連続して優出。的確なエンジン出し、スタート力、ターンテクニック、どこをとっても総合力の高さは艇界屈指。どんな非力なエンジンを引いても、大崩れは考えられない。多彩な走りで優勝戦線を盛り上げる。 昨年度覇者・田村隆信も注目の1人。昨年11月の当地周年はエース格の33号機と強力タッグを組み、節一パワーで一気に優勝まで駆け抜けた。今年はなかなか波に乗り切れないが、蒲郡ではいいイメージが残っているはず。リズムを立て直すためにも、重要なシリーズとなりそうだ。 菊地は東海ダービーで池田の差しに屈したが、その後の多摩川周年では2コースから豪快なツケマイを繰り出し、堂々のV。リベンジに成功した。磨き抜かれたスタート力に加えて、年齢を重ねるごとに戦術、調整面での引き出しも増している。多彩な攻めでチャンスを引き寄せる。 地元勢は池田以外にも豪華メンバーがそろった。蒲郡で通算24Vの赤岩善生を筆頭に、昨年のグランドチャンピオンを制した柳沢一、実績十分の平本真之ら豪華メンバーがずらり。ポテンシャルの高い岩瀬裕亮、近況好調の杉山正樹も地元のアドバンテージをフルに生かし、大暴れを目論む。 当地でSG制覇の実績を持つ山崎智也、魚谷智之はもちろん、湯川浩司、山口剛、茅原悠紀、新田雄史、馬場貴也らタイトルホルダーが多数名を連ねる。また、中田竜太にとって、当地は2017年にヤングダービーを制した縁起のいい水面でもある。関東地区選を制して意気上がる永田秀二にも注目だ。 若手レーサーで最も注目を集めるのが丸野一樹だ。1月の唐津周年で通算2回目のG1V。3月の一般戦を走って優勝を飾るなど、当地は2節連続優勝中。調整面でも確かな収穫を手にした。非凡なターンテクニックは必見だ。勝負強さが出てきた山崎郡、オールスター出場が決まった上田龍星らがどこまで通用するのか。見どころは満載だ。』続いて特設サイトから。特設サイトには、レース展望となっていますが、地区別に分けて全選手の名前が出てくるようにしてあり、選手紹介っぽくなっています。『 徳島支部は3名。ディフェンディングチャンピオンの田村隆信は、徳島のエースとして7月のSGオーシャンカップ(鳴門)が大目標。ポイント1位での選出を目指し選考期間中にGⅠを3勝も挙げています。3月末の時点では2位。今大会がラストGⅠです。ドリーム戦は6号艇から蒲郡周年連覇を目指します。近年は2コースからのさばきが上手くなった市橋卓士とGⅠ戦線に売り出したい西野雄貴が脇を固めます。 岡山支部は2名。茅原悠紀は旋回力だけなら間違いなく艇界のトップレベル。今年のグランプリは平和島開催だけに、夢よもう一度とばかりに闘志を燃やしています。森定晃史は2016・18年に当地の一般戦で優勝。どちらもポールポジションを取っての逃げ切り勝ちでした。相性のいい水面でGⅠの壁を破りたいところです。 広島支部も2名。山口剛は第45回(2010年・平和島)のSGクラシックチャンプ。GⅠも8勝しており実力は折り紙付きです。3月末現在でSGオーシャンカップの出場ボーダー上にいるだけに、モーターの仕上がり次第ではメイチの勝負に出るかもしれません。船岡洋一郎は器用な立ち回りより一発を秘めるタイプ。展示タイムがいい時は穴で一考したいです。 山口支部は2名。身長が174cmもある白井英治にとって、先日発表された最低体重の引き上げ(11月1日から51㎏→52㎏へ)は朗報でしょう。また、蒲郡はデビュー初VやGⅠ優勝など実績を残している水面だけに、ドリーム戦の3号艇から優勝を狙います。GⅠ2勝の谷村一哉も侮れない存在です。』そして公式パンフレットからですが、こちらのレース展望には茅原選手の名前が出て来ませんので、リンクだけ貼りつけておきます。さて、続いてはドリーム戦の確認ですが、今回茅原選手は選ばれていません。今節はWドリームではなく、1レースしかドリーム戦が用意されていないので、仕方ないところもありますが、実はこれが大事件なわけです。茅原選手がG1のドリーム戦に選ばれないことなんてこれまでほとんどなかったと思いませんか?まあG1ということであれば、昨年末のBBCトーナメントでも選ばれていないですが、あれはPG1ですし、選出順上位から選ばれているのでSG的な扱いですから意味合いが違います。それ以外で考えると、なんと2015年4月の常滑62周年記念からずっと続いていたドリーム戦出走が途絶えてしまったのです。2015年といえばグランプリ優勝の翌年で茅原選手フィーバー真っただ中ですが、それから5年の月日が経ち、フィーバー効果も無くなってきているんでしょうね。グランプリ優勝以来、SGは撮れていませんし、これからはドリーム戦に選ばれなくなることも増えてくることを覚悟しておかないといけないかもしれませんね。最後に注目モーターの確認です。公式パンフレットの注目モーターは23号機、33号機、64号機、74号機の4機。特設サイトでは大相撲の番付で分けていて、横綱 11号機大関 33号機、55号機、74号機関脇 46号機、64号機こんな感じになっています。64号機はレディースチャンピオンで優勝、23号機は東海地区選手権競走、74号機は第40回竜神杯でそれぞれ優勝していますね。11号機の評価が分かれていますが、前節、星栄爾選手が使用して「立ち上がりが凄く」と言っていることから、近況の気配がすごくいいようですから信頼できそうですね。55号機についても同様です。逆に地区戦で優勝している23号機は、近況がイマイチで下がり基調です。