G1戸田プリムローズ開設68周年記念を振り返って
戸田周年が終わりました。今節は優出も出来ましたし、優勝戦も2着でしたし、終わってみれば非常に良いシリーズとなりましたね。ただ予選の間は正直こんな結果になるとは思っていませんでした。予選1走目から6着になり、そこから得点率6.00に戻して粘るも、5走目でまた6着になるという、絶望的な予選でしたからね。予選で6着2本とれば普通なら予選突破は難しくなります。実際今節も予選の得点率は5.83でしたから、普通なら準優には進めていない可能性が高い結果でした。しかし、2本目の6着をとってから流れが変わりました。まず、3日目終了時点で予選ボーダーが5.70となっており、茅原選手は4日目に勝てれば予選突破出来る可能性が出てきました。そして、4日目に勝つと、ボーダーは5.60まで下がっており、予選ギリギリ通過どころか14位(15番目)で通過出来ます。さらに、15番目に通過したことで準優は5号艇となり、その5号艇で展開もあり勝つことが出来ました。いずれも自力だけではどうにもならない要素が、茅原選手の方を向いてくれた結果ですから、流れが良くなったと言えます。2本目の6着をとったところまでは逆に流れが悪かっただけに、Vの字の如く良くなった、急激に良くなった流れを感じることが出来ました。流れが変わったといえば、今節のモーター抽選もようやくちょっといいモーターを引くことが出来ていましたね。そうは言っても今節使用したモーター中15番目の2連対率でしたから、劇的に抽選運が良くなったわけではありませんが、長らく低勝率モーターばかり引いていたので、相対的には劇的に高勝率のモーターを引いたような感覚もありましたけどね。また、今節は早いスタートばかりで危なっかしいSTも何度かありましたが、それでスタート事故が起こらなかったのも流れの良さを表しているのかもしれませんね。ということで、シリーズ後半から非常にいい流れを感じることが出来ましたから、リズムアップしていることに期待が持てます。何と言っても、戸田のG1で優出して、優勝戦2着になったことは、最高の起爆剤になってくれるはずですから、間違い無くリズムアップしてくれていることでしょう。SGグラチャンを前にリズムが良くなったことはとても意義のあることだと思います。それにしてもいつも思うことですが、レースも結果もやってみないとわからないですね。何が起こるかなって予想出来ません(笑)しかし、シリーズが終わってもわからないことがあります。それは今節の気配です。茅原選手の気配評価は前検から最終日まで一貫して「伸びが良い」というものでしたが、それを明確に感じることがないまま終わってしまいました。場面によっては伸びの良さを感じることもありましたが、それが伸び足の良さから来ているのか、繋がりの良さから来ているのかもわからないままで結論が出ませんでした。伸びが非常に良いと言われると、みるみるうちに直線で追いついたり、大きく引き離したりするものですが、そういった勢いはありませんでしたからね。それでも実際に水面で走っている茅原選手が言っているのだから間違いはないんでしょう。直線の足の違いはわかりやすいはずですからね。どの艇に対しても追いついていく感覚があったんでしょうね。ただ茅原選手も節間に言っていましたが、近況のモーターが弱かったことも、今節のモーターがよく感じることに繋がっていたかもしれません。だとすれば、気配の感じ方にズレがあることが懸念されますが、それは時間と共に補正されていくでしょうから、そこまで心配しなくてもいいかもしれません。それよりも、久しぶりに体感の良いモーターに乗れたことで既に補正された感覚があると思います。普通以上の気配の感覚をグラチャン前に体感出来たことの方が有意義だったといえます。そういうことで、茅原選手の次節はグラチャンとなります。グラチャンまではレースがなく、長めの休みに入ります。長い休みなのでしっかりリフレッシュしてグラチャンに臨んでくれることに期待ですが、リズムの良さまでリフレッシュしないようにしてもらいながら休みを楽しんでもらいたいと思います。