コードシェア便の迷宮:その1
「お客様、申し訳ありません。航空券のご予約は全て確認できたのですが、ニューヨークからオーランドの予約がなぜか通っていないようです。..」
はい?...
羽田空港でトラブル発生だ。搭乗券発行機で何度試してもエラーになるので、近くのJAL職員に調べてもらったら、驚きの事態が判明した。
つまり、航空券は取ってるけど、座席は取ってないよと。(立ち席かよ?..(笑))
もちろん座席指定はとっくに済ませてあって、現に手元のプリントアウトにも明記されている。それが何かの理由で吹っ飛ばされた状態だ。かといって、オーバーブッキングではないらしい。何しろ、僕からプリントアウトを受け取った職員がカウンターでカチャカチャ操作したら、ちゃんとその席を取れたのだ。
「もしかして、この調子だと、帰路も向こうで確認してもらわないと危ないですかね?」
職員は「いえ、ただ今全行程の状態を確認しましたので、もう大丈夫ですよ」と言って微笑んだ。
今回の予約はJAL便にこだわったつもりだった。でも、蓋を開けたら全部コードシェア便だ。
羽田とニューヨークの往復はアメリカン航空(以後AA)とのコードシェアで、機材と人員がAAなので、実質はAA便そのもの。
ニューヨークとオーランドの往復はジェットブルー(以後JB)とのコードシェアで、こちらも実質はJB便だ。
こういう場合、予約照会はどこにすればよいのか? あくまでJAL便で取った予約なのだから、JALのホームページで..と思ったが、予約は見つからなかった。かといってAAのホームページに行っても、そもそも予約番号が全く該当せず、これまた照会できない。
JBに至ってはLCCだし、たまたまミッキーネット(WDWの予約手配を頼んだ代理店)からの連絡で初めてJALじゃないと判ったくらいで、正式には全く聞いておらず、「それ、どこ?」状態だ。
そんなわけで、羽田空港ではしれっとした顔でJALの職員に声をかけた。さすがは日本のフラッグキャリア、にっこり微笑んで確認・発券手続きをやってくれたのは冒頭で書いた通りだ。おかげで、ニューヨークからの乗り換えはとりたててトラブルもなく、僕らは無事オーランド行きの飛行機に乗ることが出来た。
ただ、JAL職員の「もう大丈夫ですよ」は、実はちっとも大丈夫ではなかった。
コードシェア便の迷宮:その2 につづく。....(笑)
※その前に、ちょっと他の記事を書きます。
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