アメリカン航空(その2)
[機内食]
AAは2012年に「エコノミークラス」のサービス向上を発表した。
(以下、公式サイトより転載)
エコノミークラスのビール・ワインが無料に!
2012年2月1日より、日本発着太平洋路線を含む国際線*のエコノミークラスでは、ビールやワインを無料でご用意させていただいております。その他のアルコール類は有料にてお楽しみいただけます。
それはすごい!..『今まで有料だったのか!』という意味で。(笑)
こうしてみても、全体にアメリカ系のサービスは日系より10年くらい遅れている気がする。
公式サイトを見ても、情報量が全然違う。JALもANAも全クラスの機内サービスを事細かく紹介しているけど、AAは(エコノミークラスの)機内食の中身にすら触れていない。
で、その謎に包まれた機内食がついに目の前に現れた。
羽田→JFK:出発後の食事(2012.11.11)
やたらいろいろ並んでいるけど、メニューとしては「Fish」だそうだ。味は....語れない。(苦笑) 魚とご飯だけ日本風だったけど、ちょい堅めでぱさぱさしていて、レンジで温めすぎた感じ?
でも、これは行きの最初の機内食で、まだましな方だった。(帰路はもっと凄かった。)
続いて、ニューヨーク到着間際に出た食事。
羽田→JFK:到着前の食事(2012.11.11)
玉子が中途半端だけど、下のご飯が今一つだったので、塩気の中和にちょうどいい。
何より、飲み物サービスでもらったアップルジュースがありがたかった。
実際にはこの前(暗くしている間)に一度、サンドイッチが配られたらしい。僕は寝ていて知らなかったけど、まあちゃんの話では、途中まで配ってやめちゃったとか。在庫切れではなくて、配るのをやめた? で、ギャレーに積んで、食べたい人は自分で勝手にどうぞ、と? そのへんの感覚も何だかアメリカン(笑)。
そのギャレーだが、これといってアナウンスしていないので、気づかずに終わってしまう人も多いんじゃないかと思う。
エコノミークラス・エリアの中央くらいと一番後ろの二カ所に、飲み物や簡単なスナック菓子をトレイに積んだまま置いてある。
いろんな航空会社がやっているありがたいサービスだが、ちょっとびっくりしたのは、バドワイザーの缶ビールが山ほど置いてあったことだ。"誰"でも好きなだけ持っていけるけど、そのへんは特に気にしなくていいものなのかな? 正直、僕は嬉しいんだけど。
そして、こちらが帰路(ニューヨーク→羽田)の機内食。
JFK→羽田:出発後の食事(2012.11.17)
今回、一番凄かったのがこれだ。
食べてから、まあちゃんと二人してしばらく考え込んだが、結局のところこれが何料理なのか、全く結論が出なかった。何となく煮詰まっちゃった「すき焼き」風「回鍋肉」的「牛肉炒め」?
それなりに料理を得意とする僕らが検討して答が出せない、何を作ったのか全く判らないレベルというのは、なかなか無い。たぶん生まれてから今までに食べた全機内食の中で堂々の最低ランクだ。
JFK→羽田:到着前の食事(2012.11.17)
日本到着間近に出た軽食。
そこはアメリカン航空だから、アメリカならではのナイスなピザを.....と期待したのが間違いで、コンビニにありそうな冷凍ピザをチンした感じだが、むしろほっとした。
数々の攻撃を食らってかなり基準点が下がったと、自分でも思う。だって、さっきのに比べたら...(笑)
ちなみに、機内が暗い間に配られた?という(笑)サンドイッチは、帰路にギャレーで入手して食べてみたが、ちゃんと美味しかった。むしろ、あれを機内食として配った方が良いんじゃないかな..。
[機内サービス]
今回ご紹介したいのは、羽田発便で機内食を運んできたCAだ。映画「トイ・ストーリー2」に鶏の着ぐるみを着たオタクおやぢが出てきたと思うが、ちょうどあんな感じのおっちゃん。それがこんな感じで注文を取りながら配ってきたのだ。
「フィッシュ、オア、オムルェ~ッ! ヌォー ビーフ! ヌョー~~ウッ チキン!!」
最後のチキンのところで、変顔で口をすぼめておどけながら、両手をバタバタさせる。(ますます「トイ・ストーリー2」のおやぢそっくり。)
正直、ちっとも面白くない。(苦笑)
そして全席全列、ほぼ欠かさずこれをやり続けるものだから、僕らはそれを延々と繰り返し見せられる羽目になった。(泣)
早朝フライトだよ? はっきりいって多くの乗客が半徹夜状態で疲れている。そこへ繰り返し、繰り返しやるか、普通?
しかも、いざ自分の番になった時に、つい「フィッシュ、オァ..ホワット?」とか聞いちゃったものだから、さあ大変!
「フィッシュ、オア、オムルェ~ッ! ヌォー ビーフ! ヌョー~~ウッ チキン!!」
至近距離で見せられた。....
ああ、やっぱりオムレツって言ってたのね。その単語だけ答えてくれればありがたかったんだけどね。
あまりにもつまらなくて、しかも使う場を間違えたアメリカン・ジョークには殺意を覚える。(苦笑)
アメリカン航空。.......そんなこんなで、残念ながら概ね予想通り。「飛行機に移動手段以上の意義を求めるな」と悟らせてくれた。
まあ、"昔"の飛行機はどこもあんなものだった。こっちが贅沢になったのも確かだろう。なまじ、前月にドイツ・イギリスに行かなければ、もうちょっと満足できたのかも?
でも、まあちゃんも隣でうめいていたから、やっぱりだめか。(^^;)
次回はちゃんとJAL機材便にしようと誓った、晩秋の夜。
(帰路・羽田空港のシャトルバスにて)