カテゴリ:歌謡曲/映画/テレビ
2021年4月18日に、東京国際フォーラム ホールAで「筒美京平の世界 in コンサート」を見ました。
演奏は『船山基紀とザ・ヒット・ソング・メーカーズ』です。 メンバーは船山基紀さん(音楽監督・指揮)、中西康晴さん(キーボード)、安部潤さん(キーボード)、土方隆行さん(ギター)増崎孝司さん(ギター)、吉川忠英さん(アコースティック・ギター)、高水健司さん(ベース)、山本秀夫さん(ドラム)、斉藤ノヴさん(パーカッション)、AMAZONZ(コーラス:大滝裕子さん、斉藤久美さん、吉川智子さん)、ルイス・バジェさん(トランペット)、竹内悠馬さん(トランペット)、鍵和田道男さん(トロンボーン)、アンディ・ウルフさん(サキソフォン)、石亀協子さん(ストリングス)です。 素晴らしい指揮、演奏で、筒美京平さんの作曲歌を楽しむ事が出来ました。 船山基紀(ふなやまもとき)さんは大変有名な編曲家で、多くの歌手の編曲を手掛けられました。特に筒美京平さんの作品は、船山さんの編曲者中、一番数が多かったそうです。 河合奈保子さんの曲も沢山編曲されました。 「ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代/船山基紀/リットーミュージック/2019年10月10日発行」P56~57には、船山基紀さんが筒美京平さんと初仕事をした時の事が書かれています。 (P56~57) 1976年、筒美京平さんは太田裕美さんのアルバム作曲をされており、編曲家の萩田光雄さんが編曲(アレンジ)をされていました。筒美さんが萩田さんに「誰か若手のアレンジャーを知らないか」と聞かれ、萩田さんが船山さんを紹介し、船山さんは太田裕美さんの「都忘れ」と「ベージュの手帖」をアレンジすることになりました。 筒美さんの事務所に船山さんが呼ばれ、夜の10時から打ち合わせをし、一睡もせずにアレンジを書き上げて翌朝10時からレコーディングに臨みました。録音しながら筒美さんは「ここのところを変えて」と指示を出します。船山さんは録音をしているその場でアレンジを変える経験がありませんでした。筒美さんからは「イントロを変えて」、「このコードは良くないので変えて」と指示が来ます。どういうコードに変えればいいのか指示が無く、テンパったそうです。 レコーディングが終わると、筒美さんが船山さんを食事に誘いました。店の席でいきなり筒美さんが「筒美京平って嫌いだよね」と船山さんに言います。「いえ!そんなことはないです」と答えたものの、「歌謡曲の人は嫌いだよね。別に嫌いでいいけと、僕の仕事の時は僕のやり方でやってね」と言われたそうです。 とても印象的なエピソードでした。 別の本で、「ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち/川瀬泰雄、吉田格、梶田昌史、田渕浩久/DU BOOKS/ディスクユニオン」を持っています。 このP91にも上記のエピソードが書かれています。 「いちばん最初に筒美京平さんに会った時、『船山くん、僕のことなんて嫌いなんでしょ?』って言われて。要するに ”歌謡曲なんて好きじゃないでしょ” って意味なんだけど、『でも僕と仕事をするときは僕の言うとおりにやってもらうから』って。だからそれが常に頭にありましたね」。 ーーーーーーーーーーーー ↑「ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代/船山基紀/リットーミュージック/2019年10月10日発行」。 ーーーーーーーーーーーーーーーー ↑ 「ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち/川瀬泰雄、吉田格、梶田昌史、田渕浩久/DU BOOKS/ディスクユニオン」 ↑ 船山基紀さん。 ↑ P88。 ーーーーーーーーーーーーーー ↑ 船山基紀 サウンド・ストーリー パンフレット。 ↑ 船山基紀さん。 ↑ 船山基紀 サウンドストーリー。CD4枚組。72曲収録。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.04.30 07:47:38
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