カテゴリ:星 / Stars
私が小学5年生の時、星に興味を持ちました。天文ガイドや藤井旭さんの本を読むと、福島県で毎夏開かれ、天文ファンが集まって楽しむ「星空への招待」の事が書いてありました。
1975年から10年間行われた「星空への招待」ですが、藤井旭さんの本「白河天体観測所 日本中に星の美しさを伝えた、藤井旭と星仲間たちの天文台/藤井旭/誠文堂新光社」P186~187に次の記載があるので紹介します。 手に取って読み返してみると、それは第1回目の「星空への招待」の開催のおり、あちこちの星仲間たちに口コミ的に書き送った案内状でした。 「星好き同士が、星空の美しい福島県の会津磐梯山の山奥に集まって、立ち話でもしながら星三昧のひと晩を過ごしませんか」 こんな内容で、差出人の代表世話役はチロになっています。おそらく数十通コピーしたうちの1枚が保存されていたのでしょう。 白河天体観測所は、ごくごく小さな天文台です。ですから大勢の人たちを招待しての天体観望会なんてとても開けるものではありません。さらに、ふだんは無人の状態ですし、星の仲間たちもそれぞれに忙しい仕事を持っています。ですから公共の公開天文台のように一般公開なんてとても無理なお話です。 そこで、思いついたのが、星空の輝きの美しい山奥に「星空への招待」席を設け、天文ファン同士が集まって一夜を語り明かそうじゃないかというものでした。 名づけて「チロの星まつりー星空への招待」です。 こんなグッドアイデアに、チロはちろちろと尾をふって大賛成です。チロが賛成なら誰にも異論はありません。こうして、1975年8月30日、その第1回が開かれたのでした。 小学生だった私は「星空への招待」の記事に興味津々で、いつか会場にいってみたいと思っていました。中学一年生の時、夏休みの地理の宿題は、「自分の行きたい場所の地理、歴史を調べて、架空の旅行記を書け」という内容でした。私は迷うことなく、福島県の各地を回り、最後は磐梯吾妻スカイラインの吾妻山山頂の浄土平で「星空への招待」に参加したという架空の旅行記を書きました。 機会があれば浄土平の「星空への招待」に行きたいと思っていましたが、1981年にはチロが亡くなったり、1984年で「星空への招待」が終了したことを雑誌で知りました。 結局私が浄土平に行ったのは、1988年の夏でした。 分解型自転車で東北を巡りました。福島県で浄土平に行き、吾妻小富士に登りました。広場には星好きの方々が集まり、大きな望遠鏡で星の観望会が行われていました。 「星空への招待」はこのような感じだったのかもと思うと、感無量でした。 手持ちのフィルムカメラで空の写真を撮りました。天の川が結構よく写っていました。 ーーーーーーーーーーー ↓ 1988年の夏、福島県浄土平で私がフィルムカメラで撮影した写真。 天の川(いて座、さそり座など) ↓ 1988年、東北地方を自転車で走った時に撮った写真のノート2冊。 ↓ 浄土平で撮った夜空の写真。 ↓ 浄土平で撮影した星夜写真。 ↓ ノートに貼っている写真。 ↓ さそり座。右下は車のライトで明るくなった。 ↓ 浄土平で天体観望会が開かれた。 ↓ 星の観望会と説明会が始まった。 ↓ チロのシールが望遠鏡の鏡筒に貼ってある。 ↓ 夜空を見上げる皆さん。 ーーーーーーーー 1988年夏、自転車で東北を走った。 土湯峠にて。 ↓ 浄土平に続く道と、私の分解型自転車。 ↓ 自転車で「磐梯朝日国立公園 浄土平」に来た。 ↓ 吾妻小富士の記念写真。 ↓ 吾妻小富士を登って行く。浄土平の駐車場が見える。 ↓ 吾妻小富士の上で記念写真。 ↓ 浄土平で拝見した大型天体望遠鏡。(奥に私の自転車が置いてある) ーーーーーーーーーー ↓ ふじい旭の新星座絵図/藤井旭/誠文堂新光 ↓ P58~59で、藤井旭さんの「星空への招待」のエッセイがある。 ↓「白河天体観測所 日本中に星の美しさを伝えた、藤井旭と星仲間たちの天文台/藤井旭/誠文堂新光社」 ↓ 藤井旭さんのサイン付。 ーーーーーーー ↓ 1976年の「星空への招待」記事/月刊天文ガイド/誠文堂新光社 ーーーーーーーーーーー ↓ 1977年11月の「星空への招待」記事/月刊天文ガイド/誠文堂新光社 ーーーーーーーー ↓ 1978年11月の「星空への招待」記事/月刊天文ガイド/誠文堂新光社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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自転車旅行、拙の子供の頃は流行っていました。
なんか懐かしいですね。 (2023.02.20 20:46:11)
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