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2023.03.26
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石ノ森章太郎さんがテレビ番組「仮面ライダー 第84話『危うしライダー! イソギンジャガーの地獄罠』で監督をされました。
「泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社」のP133~135で、「原作者自ら監督」として、経緯が記載されています。
とても興味深く、紹介します。

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(P133~135) 原作者自ら監督

『仮面ライダー』は藤岡くんが半年近いリハビリの末に現場復帰を果たし、佐々木くんの2号ライダーと交代する形で再び主役の座に戻ったが、一度火のついた人気は下がることなく20パーセント台後半を維持していた。
その中で特筆すべきは第84話の「危うしライダー! イソギンジャガーの地獄罠」で、原作者の石森先生が自らメガホンを取って監督を務めたことだ。実は前々から監督をしたいという話は聞いていたが、畑違いの分野で石森章太郎の名前に傷をつけるわけにもいかず、のらりくらりかわして返事を遅らせていた。第一、毎月300ページの連載を抱える人気漫画家だけに撮影で1週間かかるテレビドラマの監督などする時間の余裕はない。現に石森プロの加藤昇マネージャーは絶対ダメと反対していた。

ところが、先生は自分の手で『仮面ライダー』を撮ることを諦め切れなかったらしく、何かの折に顔を合わせた東映の(渡辺)亮徳さんに直接訴えたんだ。亮徳さんが了解したものを我々が断るわけにもいかないし、助監督の長石多可男くんを補佐役につけて数カットだけでも撮ってもらうことにした。たとえ一部でも撮影中の宣伝写真があれば、立派に監督作品として通用するからね。ところが、本人は最初からお客さん扱いされるつもりはなく、ロケハンや台本の手直しに始まって、カット割りの絵コンテまで描いたりして獅子奮迅の活躍。30分番組を1本まるまる監督した上に、怪人に出会う釣り人約で台詞付きの出演までこなしている。出来もそこらのヘナチョコ監督に比べてもまったく見劣りしないし、さすが一芸に通じる人は違うってスタッフ全員が感心したよ。ただ、石森先生はスタジオゼロや東映動画に関わってアニメ制作の経験はあったわけで、実写の演出とはちょっと違うけどイメージを形にするという部分では同じだからね。

第84話は千葉県の勝浦市にあった行川アイランドでロケを行い、先生も施設内のホテルに泊まり込んで、撮影が終わると部屋の中で一人漫画の原稿と格闘していた。勝浦の海岸は何回も撮影で使ったけど、先生が監督を務めたときは波がすごく良い具合で迫力があった。「こんな波は滅多に撮れるもんじゃありません」と言ったら、運も実力の内かなと言って喜んでいたよ。でも、あまり褒めると加藤マネージャーが怒るんだ。先生がもう1本撮りたいと欲を出して、実写映画の制作にのめり込んだら石森プロが潰れてしまうと言うんだ。実際、監督のギャラなんて漫画の印税に比べたら格安だしね。それでも『仮面ライダー』で経験した監督の醍醐味が忘れられなかったのか、その後も石森先生は『イナズマン』の第11話でメガホンを取っているし、昭和55年(1980年)公開の劇場映画『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』でも総監督を務めている。


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「仮面ライダー画報 仮面の戦士三十年の歩み/竹書房」
(P49)第84話の「危うしライダー! イソギンジャガーの地獄罠」

石ノ森章太郎先生が監督した「仮面ライダー」 第84話。






↓ 泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社」


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最終更新日  2023.04.09 05:06:03
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