|
カテゴリ:ソルトルアー&海釣り
シーバスに限らずですが回遊性のある肉食魚狙いで釣り場を選ぶときは何を目安に釣り場を選び狙いを絞り込んでいくか分かりにくいと思う方もいらっしゃると思います。そこで東京湾の内房エリアを題材に分かりやすい典型例を示してみます。
【第1段階 季節ごとの動き】 東京湾では11月〜1月は多くの良型シーバスが産卵のため南下する。金谷〜岩井エリアが特に有望な産卵エリアなのでそこを狙ってみよう。 ↓ 【第2段階 ベイトの有無】 上記のエリアの釣果を各釣具店のHP等で確認しよう。どうやら勝山港ではカタクチイワシとヒイラギが釣れているようだ。他の港にも入ってる可能性は十分あるがとりあえず勝山港をメインに組み立てよう。 ↓ 【第3段階 地形の確認】 シーバスは基本として地形変化のある場所を好む。空撮画像でカケ上がりと沈み根の位置を確認しよう。見ると港のとなりに磯場があってここも沈み根が多く良さそうだ。ウェーダー装備も持っていこう。ルアーはイワシパターンを想定して烈波120とバーティス97Fをヒイラギ用にモアザンバイブ72Sをメインとして磯場のシャロー用にハードコアリップレス120FとTKLM9もいるな。 ↓ 【第4段階 現場での擦り合わせと時合の推測】 本命は夜だが事前調査したいので昼間に現場到着。見るとサビキでカタクチ、チョイ投げでヒイラギが釣れていた。ベイトの入りは事前情報通りとみて良いだろう。ただ天気予報よりも風が強いからモロに風を受けるテトラからの釣りは危険、影響が少ない磯から攻めよう。磯側は浅いから上げ7分〜下げっぱなが時合になると見た。或いは明るい時間帯の干潮ならウェーディングでカケ上がりのエッジ付近まで立ち込んで上げっぱなを狙う手もあるが気をつけないと危ないな。運良く風が止んだらテトラ狙いも視野に入れよう。 このように様々な情報から段階的に絞り込んでいく事が多いです。もちろん全ての情報が綺麗に揃うことは稀である程度の博打要素は避けられませんが理想としてはこのような形になります。シーバスの生態を知ることによって季節ごとに「期待値の高い地域」を絞り、そこからさらにベイト情報でどの磯かどの港か「期待値の高い釣り場」を特定し、空撮などから地形変化を読み取って「期待値の高いポイント」を見定めて、実際に現場を確認して「事前想定との狂いを修正」しつつ「期待値の高い時合」を推測する。 もちろん自然相手ですから絶対というものは存在せず、また定石外の独特なローカルパターンをつかめず残念な結果になる事もあります。しかし全体で見るとやはり「期待値の高い定石」というものはありそこを踏んでいけば何度もボウズという事はそうそうありません。少なくともアタリやヒットなど何らかの接触は高確率で得られるはず。 確かに近場の同じ釣り場ばかりを選び分かりきったパターンを初手からやれば最も効率的にヒットは得られます。しかしそれでは住んでるところが東京であれば誤解を恐れずに言えば「汚い水でのシーバス釣り」しか出来ません。当然ヒラスズキとかカンパチとかヒラメが外道で釣れたりという事もまずありません。そういった湾奥の釣りにも独特の趣があるのですが、綺麗で雄大な自然の中で釣りという自然遊びを満喫したいのであれば遠出は避けられない宿命です。 通っていない初見の釣り場に行く事を尻込みする気持ちは分かりますが、それにより色んな素晴らしい釣りを楽しむ選択肢を自ら潰すのはとてももったいない事。このサイトがそういった人たちを後押しするきっかけとなれば幸いに思います。 ↓こういう場所で釣りしたいと思いませんか?私はこういう綺麗なところが大好きです。もちろん生活の関係でここには住めないししょっちゅう行く事も出来ません。絶対ボウズにならない必釣パターンも知りませんし毎回推論の上の綱渡りの釣りをしています。それでもボウズになる事はまずありません。たとえ本命ではなくても何かしらの面白い魚が掛かってくれます。キチンと考えるべき事を考えれば… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.23 16:55:47
コメント(0) | コメントを書く
[ソルトルアー&海釣り] カテゴリの最新記事
|