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かゆいかゆい。
もう身体中かゆいような気がする。 猫たちのせいでかゆいんじゃないんです。 蚊。 猫を保護するときって割と長時間外に居るから蚊にさされまくります。 数週間前、ひさしぶりにFさんとお会いしました。 Y駅で待ち合わせて、駅前の居酒屋でしばらくの間いろいろとお話しをしました。 その時間はとても楽しくて、外で食事なんて年に1回有るか無いかなので、本当に楽しかったです。 もっともっとお話しをしたかったのですが最終の電車やバスの時間が近づいてきたので、後ろ髪をひかれつつも帰路に着きました。 私はY駅前でバスを待っていました。 最終のバスです。 「ミャーミャー」 あああ。。。 猫だ。 子猫の鳴き声がする。 最終バスまではまだ少し時間があったので私は猫の鳴きまねをしながらバス停のあたりをうろうろしました。 子猫が居ました。 駅前のロータリーの植え込みの中に。。。 そのとき私は何も持ってなくて、お酒を飲んでたからもちろん車じゃなくて、でも子猫を助けたくて、コンビニでニオイの強い唐揚げを買って、子猫をずっと追いかけました。 だけどどうしても捕まりませんでした。 2時間ぐらい粘ったので最終のバスはもうありません。 翌朝、4時に起きて、またY駅に行きました。 今度は車で、捕獲器やフードやペットシーツなどを持って。 でも居ない。 次の日も次の日も行きました。 でも結局見つけることが出来ませんでした。 すごく悲しかったです。 早朝の駅前では酔っぱらった若者たちが騒いでいて、どうしてもう少し静かにしていてくれないのだろうと悲しくなりましたが若者たちにはたった1匹の子猫のことなんて全く気が付きもしないのだから仕方ないのですね。 今日。 犬の散歩に行ったら「ミャーミャー」と子猫の声がしました。 声のほうに歩いて行ったら、小さいのが居ました。 (注:Y駅の子猫じゃありません。Y駅の子猫は結局助けられませんでした。) 子猫はすぐに車の下に潜り込んでしまいました。 そこはよそのお家の敷地だから勝手に入ったら不審人物になってしまうんだけど、仕方ないから私もにゃーにゃーと言いながら子猫を探しました。 偶然そのお家の人に会えたので、子猫を探していることを伝えました。 私はもう猫を見捨てたらいいのかもしれません。 この耳が聞こえなくなったらいいと思います。 だから難聴なのかなと思うけど、猫の声だけは聞こえてしまうんです。 世の中は子猫1匹鳴いていても聞こえないのかな。 猫が鳴いてるって思うだけかな。 子猫が鳴いてるって、すごく助けを求めてるんだと思う。 たったひとりで怖くてたまらなくて、助けて助けてって。 鳴くってことは自分の存在を周りに知られてしまうわけで、カラスとか犬とか小さな人間の子供とか、みんなに存在が知られてしまうのに、それでも大きな声で鳴いている子猫。 でも誰も助けないんだよねこれが。 子猫。 たったひとりで怖かったね、不安だったね、寂しかったね。 子猫を捕まえるのにずっと外に居たからたくさん蚊にさされた。 かゆい。 生後1カ月ぐらい、男の子。 もうやだ、もうやだって思うけど、やっぱり結局、助けることが出来て良かった。 さて、この先どうしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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