[願い] ブログ村キーワード 今日、第一秘書に届いたメール、
それは、司令塔Aさんからのメール。
…あまり良くない知らせでした。
キジ猫さくら、現在、体調が良くありません。
優しく見とれるほど美しい顔つきに、
静かで穏やかな性格。
桜の時期が始まる前、
「猫の部屋」へやって来たから、
名前はさくら…
捕獲を手伝ってくれていた公園事務所のおじさんが、
あまりの可愛さに女の子と間違えたことから、
ブログで女の子の名前を公募し、命名されました。
手術も無事に終わり、
「猫の部屋」の生活にも慣れた頃、
いよいよ、さくらもお家探しを開始しようと、
血液検査とワクチン接種のため、病院に行ったところ…
発覚したショックな出来事。
さくらは、猫白血病(FeLV)キャリアでした。
主な感染原因は、
母親から子供への母子感染、出産や交尾…
そして…
いちばん多いのが猫同士のケンカなど。
傷口から、血が混じり合ってしまうのが原因だとされています。
これはFeLVだけでなく、
猫エイズ(FIV)キャリアも同じです。
ただ、交尾やグルーミングなどでは、
ほとんど感染しないとされるFIVキャリアと違い、
FeLVキャリアは、
ごく普通の日常生活でも感染する可能性がありました。
ご飯やお水の器を共有することは、
どうしても避けなければなりません…
秘書たちが待ちに待っていた、
さくらのドミトリー生活は叶いませんでした…
よく誤解されるのですが、FeLV、FIVともに、
ヒトの血液疾患である白血病、エイズとはまったく違うものです。
そして、キャリアだいうと診断を受けても、
それは、ただキャリアだという事実だけで…
発病したという訳ではありません。
キャリアのまま、天寿を全うする猫たちも多いのです。
もちろんさくらも、FeLVキャリアだと発覚しただけで、
発病した訳ではありませんでした。
仲間たちとふれあえるドミトリー生活は出来ませんでしたが、
その後も、まったく普通の生活を送っていました。
ただひとつ、
どうしても注意しなければならないこと…
それは、FeLV、FIVともに、
キャリアの猫は、免疫力が落ちやすい傾向にあるということ。
そのため、少しの感染症などであっても、
病気が長引いてしまったり、
体力が一気に落ちてしまったりするのです。
免疫増強作用、抗ウィルス作用を持つインターフェロン。
少しでも効果が得られるのであれば使用して、
免疫力を高めようと考えましたが、
さくらの体質は、インターフェロンと合わなかったようで…
投与後の食欲不振、
お腹を壊したり、吐いたり…
いくつかの拒絶反応が見られました。
あまりストレスをかけたくなかったことと、
やはり口からの栄養補給がベストなので、
食欲減退で体力が落ちてしまうのであれば避けたい…
そのため、定期的に投与することは見合わせました。
昨年10月、
さくらは長引いていた風邪がなかなか治らず、
司令塔Aさんのお家で療養生活を送ることになりました。
秋を迎え、日々寒くなってくる「猫の部屋」では、
落ちてしまった体力は、元に戻らない…
そう考えて、Aさんは自宅に連れて帰ってくれたのです。
その後、さくらは毎週のように病院へ…
風邪をこじらせて肺炎を起こしたり、歯肉炎を起こしたり、
その都度、Aさんは懸命の看病を続けてくれました。
食欲は一進一退…
体重もかなり落ちてしまいました。
2009年が始まってすぐ、
秘書たちは、さくらのお見舞いに行きました。
さくらは痩せていましたが、
その可愛らしさ、甘えたぶりは何も変わっていませんでした…
その後、Aさんから嬉しい知らせが届きました。
食欲のなかったさくらが、
少しずつ食べるようになってきたとのこと…
「お見舞い効果かな?」
Aさんの言葉に、秘書たちはとても喜んでいました。
今もさくらは、頑張っているのですが、
なかなか体重が増えません…
体力が落ちているために、少ししんどそうにしているようですが、
機嫌も良く、苦しそうな様子でもないとのことです。
Aさんはずっとそばにいて、
さくらの状態を見守ってくれています。
今、私は祈ることしかできません…
まるで女の子のように、きれいなさくら
おやつと缶詰、またたびが大好きなさくら
可愛く小首を傾げて、見つめるさくら
撫でられると喜んで、手の上で転がるさくら
そんな、いつものさくらをもう一度見たいんです。
優しく穏やかで、懸命に甘えるさくらを見たいです。
どうか皆さんも応援していてください…
いつものさくらが帰ってくることを、信じていてください…
「中之島公園の猫たち」nekomat@nifmail.jp
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この祈りが神様に届きますように…
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