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2012.01.28
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カテゴリ:観劇日記
今月最後の観劇で、新年最初のお能。国立能楽堂も今年初めて。

なのに…出がけに火災報知機の点検なんぞがやってきて!家を出られたのがやっと12時35分。13時開演なのに(爆)

浜町から都営線に乗って市ヶ谷についたのが開演5分前。いくらJRがうまく接続したって、千駄ヶ谷の改札出た時点で5分過ぎ。むむぅ…

最初の狂言は昨日も観た茂山さんで、番組は以前に観たことのある「清水」だからものすごーく悔しいってほどではないにしろ、それでも、やっぱり、無念。だって今年最初だったのに。

とはいえ、不幸中の幸いは、本日の席が正面2列目1番だったこと。あんまり人の邪魔にならずに済んだかな、たぶん。

この席、真ん前に見附柱があって、正直言って「中正面より条件悪くない?」って思うところ。チケットを取った時には悩んだんだっけ。確か…あの日は最初に取れた中正面の位置が脇よりでちょっと嫌だなって思っちゃって手放して、リトライしたら大失敗。二度目にはもう中正面がなくて、一年の最初だから正面もいいよねって気を取り直して取れたのがココ。一瞬だけ、これも手放してやり直す?って考えたんだけども、ギリギリ思い止まったのよね。

その時から遅れるつもりだったわけじゃないんだけども!ま、結果オーライと自画自賛しておこう。

コートじゃなくて羽織りだったから、そのまま座っちゃったしね。

舞台上を見れば、昨日の茂山さんチームの二人、千五郎&正邦親子がわいわいやってる。そうかそうか、逸平君は確か今日はセルリアンで新・菊之丞さんとのコラボだよね。あー、「清水」、判りやすくて楽ちん。太郎冠者が言い訳してるアタリから見ましたが、10分遅れた割にはラッキーな感じ?かな。

ま、今日のこれの目当ては、なんといっても六郎オジサン、梅若玄祥さんによる『観世文庫創立二十周年記念』の「難波梅」だもんね。世阿弥自筆本シリーズの2作めで、1作めの観世清和さんの復曲には行かれなかったけれど、この六郎オジサンのはぜひ行きたいと思ってたものだから。

来月の「松浦佐用姫」にも行かれないのだけれど、4月の「阿古屋松」には行きたいなぁ、行かれるといいなぁ。

と、その「難波梅」。前シテのツレが子方で、お能の子方を見るたびいつも思うのだけど、ホントに小さい時からどんだけ練習するんだろうな。言葉は悪いけど、よく仕込まれてる。子供をあそこまで持ってくのって、イマドキはそれなりに特殊な環境じゃないと難しいよね。すぐ虐待とかって言われちゃいそうだし(爆)

それにその子方の衣装が可愛い!片身変わりの面白い配置で、いかにもお能の衣装っぽくもあり、奇抜なようでもあり。色合いが暖かくて柔らかくて明るくて、なんだか…欲しい!着るのか?って言われると、さすがの私でも躊躇するような気はするのだけれど。

何度も出てきたわりにはっきり覚えていないのは困ったものだけど、確か、難波津のさくやこの花、冬籠り、今の春べに咲くやこの花…だっけかな、うーん、いや、でね、この、咲くやこの花のこの花は梅なわけ。日本語の「花」がイコール「桜」になる前は、代表的な春の花は梅だったのよねー、梅は花の兄なんだし、と、梅贔屓の私は思うわけです!

で、梅柄の着物や帯が欲しいのだけど…桜はいくらもあるのに、梅はホントに限られていて、気に入ったモノに出会えるかどうかが難しい気がします。今日だって、梅柄の小紋か帯かで行かれたら素敵だったのになぁ…とはいえ、ここ数年の季節感だと梅柄の着物って1月限定になりそうだから、危険と言えば危険なんだけどね。

あと、前シテの謡の中に、これまた出てきた、高き屋にのぼりて見れば煙立つ、民のかまどは賑わいにけり、って、仁徳天皇ってされてる、あれ。地唄の歌詞でもお馴染で「子の日」にも「難波獅子」にも丸ごと出てきますが…じゃ、もしかして、これって難波の定番ってこと?

難波って土地の位置づけというか、イメージが、今一つつかみきれないのですが…後年の経済都市とか商業地ってのとは違うんだろうし、まだ都が奈良にある時代だもんなぁ…

なんて、そんなことをつらつら考えながら見ているうちに前が終わってアイ登場。お、七五三さんだ。面をつけてても声も動きも…何より左肩の上がった姿勢が逸平君と同じだ!

アイが太鼓を持って出てきて、それをあーだこーだいいながら設置している時には、まさか後ジテがそれをたたくなんて想像もしていなかったんですが…いやー、この太鼓、なんだかとても良かったです。叩くっていうより、叩くフリがあるだけですが、囃子方の音がイメージを増幅させてくれたし、囃子方の所作も、舞に合わせてるわけではないのに、舞の一部のように見えたりして。

アイの時に、アイが笛を吹く所作をするのに、囃子方の笛がずいぶんきちんと(っていうとへんですけど)吹いててびっくりしてたら…だって「ねとり」とか「次はゆり」とかってホントにお手本のように吹いてて…アイが引っ込んでも、そのままの流れで笛は吹きっぱなしでそのまま後ジテの舞が始まってったから余計にびっくり。そのまま最後まで、どんどん盛り上がっていく感じの笛の音に乗って、六郎オジサンの舞を堪能しちゃった。

んー、なんていうか、ビジュアルが割合に派手で面白く、謡はゆったりと音楽的な感じがして、でもワキもアイも言ってることが明瞭な上に筋が判りやすくてねー、なんだかとても面白かったです。初めて見た曲で、これくらい判りやすい印象を持つものって、私にとっては少ないもんですから。

これでお能も狂言も今年が始まった感じ。また一年、楽しめますように。いや、去年キャンセルになった分も取り戻してやろうっと!





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Last updated  2012.01.28 22:51:08
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